高松市立鶴尾中学校

高松市立鶴尾中学校の概要

高松市立鶴尾中学校（たかまつしりつ つるおちゅうがっこう）は、香川県高松市の松並町に位置していた市立中学校で、地域の中学教育に長い歴史を持ちました。この学校は高松市鶴尾地区に唯一存在する中学校であり、1947年の開校以来、74年間にわたって地元の生徒たちに教育を提供してきました。

閉校の経緯

しかし、近年の少子化の影響により、生徒数が次第に減少し、2019年度からは新入生の受け入れを停止しました。生徒数は2014年度には62人であり、継続的な減少が見られ、最終的には2021年3月31日に閉校となりました。校舎が閉校された後は、香川県内のプロスポーツチームがその跡地を利用する計画が立てられました。具体的には、プロバスケットボールチームの香川ファイブアローズが2022年4月から体育館をその練習場として利用し、プロサッカーチームのカマタマーレ讃岐が同年2月から校舎の一部を事務所として使用しています。

学校施設と教育環境

鶴尾中学校の施設は、2014年5月1日現在で、普通教室が10教室、特別教室が13教室、校舎全体の面積は3556m2、体育館は1172m2ありました。制服が必要な服装規定があり、防寒着は自由で、これにより生徒たちは快適な学びの場を提供されていました。

歴史的な変遷

1947年の開校時には、鶴尾国民学校から高等科が移行して新たに中学校が設立され、小学校の校舎を間借りする形でスタートしました。徐々に校舎が整備され、1950年には新校舎の落成、1960年には理科教室や家庭科教室が完成し、1966年には初代体育館が完成するなど、教育環境は着実に改善されていきました。1970年代にはもりっとした校舎改築が行われ、2008年には体育館が改築され、耐震化が図られました。

教育の目標と生徒像

高松市立鶴尾中学校の教育目標は、すべての活動を通じて人権を尊重し、知性と感性を兼ね備えた生徒を育成することでした。生徒像には、意欲的に学び続け、自分自身を反省し、他者を思いやる姿勢を持つこと、健康や規律正しい生活への関心が強調されていました。

通学区域と進学先

通学区域は高松市鶴尾地区の全域で、実際には鶴尾小学校からの持ち上がりが多いため、地域に根ざした教育が行われていました。主な施設としては、高松市役所鶴尾出張所や高松南郵便局、香川県立の支援学校などの周囲環境が挙げられます。生徒たちは通学にあたり、近隣の公共交通機関も利用可能でありました。

終わりに

高松市立鶴尾中学校は長年にわたり地域の教育に貢献してきましたが、時代の変化に伴う閉校に至りました。地域の歴史の一部として、多くの生徒たちに様々な経験を提供したこの学校は、人々の記憶に残り続けることでしょう。

もう一度検索