高橋均

高橋均氏は、1954年5月9日生まれ、日本の文化人類学者として著名です。専門はラテンアメリカ研究であり、東京外国語大学総合国際学研究院特任教授、東京大学名誉教授という肩書をお持ちです。東京都で生まれ育ちました。

学歴と職歴

高橋氏は、1976年から1977年にかけてメキシコ国立自治大学に留学し、その後、1978年に東京大学教養学部教養学科国際関係論分科を卒業しました。1980年には東京大学大学院社会学研究科国際関係論専攻修士課程を修了、1982年には同博士課程を単位取得満期退学しています。東京大学では、1994年に教養学部の助教授に就任し、1996年の大学院重点化に伴い、大学院総合文化研究科の助教授となりました。2000年には教授に昇任し、長年にわたり教鞭を執りました。2018年に定年退職し、東京大学名誉教授の称号を受けました。同年より、東京外国語大学総合国際学研究院特任教授として、研究・教育活動を継続されています。

著作

高橋氏は、ラテンアメリカに関する数多くの著作を発表しています。主な単著としては、『サンディーノ戦記 ジャズ・エイジのヴェトナム戦争』（弘文堂、1989年）や『ラテンアメリカの歴史』（山川出版社、1998年）があります。これらの著作を通して、ラテンアメリカの政治、社会、文化に関する深い洞察を提供しています。

また、共著としては、『南北アメリカの500年 第4巻 危機と改革』（青木書店、1993年）や『世界の歴史 18 ラテンアメリカ文明の興亡』（中央公論社、1997年）などがあります。これらの著作では、ラテンアメリカの歴史的変遷や、南北アメリカ大陸全体の社会構造について、多角的な視点から分析しています。

さらに、ウィリアム・H.マクニールの『戦争の世界史 技術と軍隊と社会』（刀水書房、2002年）の翻訳も手掛けており、学術的な分野においても幅広く貢献しています。

高橋均氏の研究業績は、日本のラテンアメリカ研究において重要な位置を占めており、彼の著作や研究活動は、多くの研究者や学生に影響を与え続けています。

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