高橋完

高橋 完 - プロゴルファーのキャリア

高橋 完（たかはし まもる）は、1956年4月11日生まれで北海道旭川市の出身です。彼は日本の著名なプロゴルファーとして知られ、数々の記録を打ち立て、若手選手への指導にも精力を注いでいます。

幼少期とスポーツキャリアの始まり

高橋は5歳の時に剣道を始め、18歳までその道を続け、二段の位を取得しました。小学6年生の頃にはプロスポーツ選手になる夢を抱き、そのことを卒業文集に記しました。しかし、当初はスキーや剣道、バレーボールなど、さまざまな競技に打ち込んでおり、どの道を選ぶかは迷っていました。中学2年生の夏に、彼は父親のゴルフに付き添い、たまたま1ホールだけプレーさせてもらう機会に恵まれました。その瞬間、ゴルフの魅力に引き込まれ、プロゴルファーになる決意を固めました。

プロキャリアのスタート

18歳でプロ研修生となった高橋は、19歳でプロテストを受ける資格を得ます。その後、静岡県の沼津ゴルフクラブに移籍し、25歳の秋期プロテストでは見事にトップ合格を果たしました。1981年のJPGAプロ新人戦では、上西博昭選手に次ぐ2位になり、1982年から本格的にプロ活動を開始しました。

1983年から1985年にはアジアサーキットでシード権を獲得し、1985年にはスウェーデンツアーに参加、友人のP.A.ブロステッドと親交を深めましたが、その時期にはチェルノブイリ原発事故が発生していました。

トーナメントでの成功

1986年には尾崎将司が率いるジャンボ軍団に加入し、1987年にはKPGAトーナメントで優勝を果たしました。1988年の栃木オープンでは初日を佐々木久行選手と共に3位タイでスタートし、最終日には小嶋光康選手とのプレーオフで勝利して2回目の優勝を達成しました。また、同年には地元北海道オープンでも優勝し、1989年にはそのタイトルを連覇しました。特に1989年の大会では、雨の中で高橋勝選手とのプレーオフに持ち込み、バーディを決めて勝利を手にしました。

1990年には膝の手術を受けますが、翌年にはアメリカフロリダに遠征して新たなゴルフ理論を学び、1992年にはカナディアンツアーに参加。1993年にはアメリカのサンディエゴでフィル・ミケルソンの師であるディーン・ラインマスから新しい理論とティーチングを学びました。1994年には水戸グリーンオープンで伊藤正己選手と共に上位に入賞し、1995年のゴルフダイジェストトーナメントをもってレギュラーツアーから引退しました。

指導者としての活動

引退後は1996年から東北高等学校のゴルフ部ヘッドコーチに就任し、宮里藍選手や有村智恵選手など若い才能を育ててきました。また1997年にはスウェーデンのトップインストラクターであるP.A.ブロステッドと再会し、ビジョン54という新しいゴルフ理論を学びました。現在、高橋はアマチュアゴルファーやプロ志望の若者を指導しながら、日本テレビのトーナメント中継でラウンドレポーターも務めています。

主な優勝歴

• - 1987年 - KPGAトーナメント（秋）
• - 1988年 - 北海道オープン、栃木オープン
• - 1989年 - 北海道オープン

高橋完は、そのキャリアを通じて多くの功績を残し、現在もゴルフの普及と育成に貢献し続けています。

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