高橋教之

高橋教之：レベッカを支えたベーシストの軌跡

高橋教之（たかはし のりゆき）は、1959年12月10日生まれ、埼玉県さいたま市出身のベーシストです。彼は、伝説的なロックバンド『レベッカ』のメンバーとして知られ、その音楽キャリアは多岐にわたります。

若き日の音楽との出会い

高橋は中学校時代、バスケットボール部に所属する傍ら、同級生とチューリップのコピーバンドでギターを担当していました。その後、杉本圭司との出会いが彼の音楽人生を大きく変えます。杉本の家でレッド・ツェッペリンの『レッド・ツェッペリン I』を聴いたことがきっかけで、杉本とバンドを結成。バンド結成にあたり、彼はベースへの転向を余儀なくされたそうです。

レベッカでの活躍

1983年2月、高橋はドラムスの大金ハルヤに誘われ、レベッカに加入。1984年にレベッカはデビューを果たし、瞬く間に日本の音楽シーンを席巻しました。1985年リリースの4枚目のアルバム『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』では、インストゥルメンタル曲「光と影の誘惑」を作曲するなど、その才能を発揮しました。

レベッカ休止後の活動

1990年のレベッカ活動休止後、高橋は小田原豊、是永巧一らと「BABY'S BREATH」を結成。しかし、1991年にレベッカは解散を迎えます。1995年には、阪神・淡路大震災の復興支援のため、2日間限定のレベッカ復活ライブ「ONE NIGHT/ONE more NIGHT」を横浜アリーナで開催し、多くのファンを感動させました。

2000年には、RIZCO（黒沢律子）、土橋安騎夫と「R.P.R（Roll Playing Rock）」を結成。同年、母親と兄の介護のため運送会社に就職し、音楽活動から一時的に離れます。しかし、その後もバンド活動を継続していたようです。

再び音楽の世界へ

2009年、高橋はレベッカのメンバーであった土橋安騎夫、小田原豊、是永巧一らと「FIVE JAM」を結成。同年にはBABY'S BREATHも一夜限りで復活しました。そして2015年、レベッカは再結成を果たし、高橋も8月と11月に行われたレベッカのライブ「Yesterday, Today, Maybe Tomorrow」に参加。さらに、レベッカとしてNHK紅白歌合戦に出場し、大きな話題となりました。

現在の活動

2018年11月現在、高橋は運送会社の営業所長として勤務する傍ら、音楽活動を続けています。2017年にはレベッカの全国ツアーに参加し、NOKKOのディナーショーにもベーシストとして参加しました。また、2018年にはソロアルバム『LANDSCAPE』が再発売されるなど、精力的な活動を展開しています。

使用楽器

高橋は、レベッカ時代から様々なベースを愛用しています。

Fender Jazz Bass 63：レベッカのデビュー時に購入。
Ibanez MC940 Fretless：ポリスのスティングの影響で購入し、デビューから使用。
Ibanez MC2924：White & Ibanez 赤ロゴステッカー、MC924のダウンサイジングモデル。
Ibanez MC2924：White & Ibanez 青ロゴステッカー。
Ibanez SR1100E：アルバム『Poison』からメインベースとして使用。ファンから『POISON BASS』と呼ばれ、24フレットに『NORI』のインレイが埋め込まれている。
Ibanez Talman TMB300：2015年のレベッカツアーのアンコールで初披露。
* MUSIC MAN Sabre Fretless：ローディーが鉄腕アトムのステッカーを貼った。

高橋教之は、レベッカのベーシストとしてだけでなく、ソロアーティストとしても独自の音楽世界を追求し続けています。彼の音楽に対する情熱は、これからも多くの人々を魅了していくことでしょう。

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