REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜

レベッカ4thアルバム『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』：時代を超える名盤

1985年11月1日、レベッカの4枚目のアルバム『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』がリリースされました。キャッチコピーは『明日へ飛翔しつづけるレベッカの最新超強力アルバム!!』。前作『WILD & HONEY』から約半年という短いスパンでのリリースで、当時、バンドの人気を爆発的に高める大きな要因となりました。

このアルバムには、日本テレビ系ドラマ『ハーフポテトな俺たち』のオープニングテーマ「ガールズ ブラボー！」とエンディングテーマ「フレンズ」、そしてレベッカのライブで定番だった「Maybe Tomorrow」など、全10曲が収録されています。これらの楽曲は、今でも多くのファンに愛され続けており、レベッカの代表曲として広く認識されています。

アルバム全体の音質は、1980年代特有のシンセサイザーの音色やディレイ効果が特徴的です。現代のJ-POPと比較すると、若干時代を感じさせる部分もありますが、楽曲におけるギター、ベース、ドラム、キーボードのバランスは絶妙で、各楽器がそれぞれの持ち味を生かしつつ、見事に調和しています。ベースとドラムがしっかりとした土台を作り、ギターとキーボードが華やかなメロディーを奏でる、まさにアンサンブルと呼ぶにふさわしい演奏が聴けます。

特に9曲目に収録されている「London Boy」は、GLAYのJIROが自身の地元である函館を思い起こさせる曲として挙げていることでも知られています。これは、楽曲の持つ普遍的な魅力と、時代を超えて共感できる普遍性を示すエピソードと言えるでしょう。

『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』は、LP、CD、カセットテープの3形態でリリースされ、その後も何度も再リリースされています。1994年にはCDのみで、2007年にはリマスターされたCDが紙ジャケット仕様で完全生産限定盤として、2013年にはBlu-spec CD2としてリリース。さらに2017年には、リマスタリングをGOH HOTODA、カッティングをバーニー・グランドマンが担当したLP盤も発売されています。これらの再リリースは、アルバムが持つ普遍的な価値と、長年に渡る人気を証明しています。

音楽評論家の間でも高い評価を得ており、CDジャーナルは「キャッチーでハイクオリティなナンバーが満載」と収録曲のクオリティを称賛し、NOKKOのヴォーカリストとしての成長にも言及しています。また、ライターの帆苅竜太郎氏も、時代性と演奏のバランスの良さを評価するなど肯定的なレビューを残しています。

そして、このアルバムは、レベッカにとって初のオリコンチャート1位を獲得し、130万枚を超えるセールスを記録した、バンドの代表作となりました。

参加ミュージシャンは、NOKKO（ボーカル）、Dobashi Akio（シンセサイザー、ピアノ、オルガン、コーラス）、Takahashi Noriyuki（ベース、プログラミング、コーラス）、Koga Morio（ギター、コーラス）、Odawara Yutaka（ドラムス）、Korenaga Kouichi (half tone)（ギター、コーラス）と豪華な布陣です。

『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』は、時代を超えて愛され続けるレベッカの代表作であり、日本の音楽史においても重要な位置を占める作品と言えるでしょう。そのキャッチーなメロディーと高い演奏力、そしてNOKKOの表現力豊かな歌声は、今もなお多くのリスナーを魅了し続けています。

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