高津宮

高津宮

高津宮は、大阪市中央区に位置する神社です。かつて府社であり、現在は神社本庁の別表神社となっています。仁徳[[天皇]]を主祭神とし、大阪の歴史と文化を今に伝える場所として、多くの人々に親しまれています。

祭神

高津宮では、以下の神々が祀られています。

主祭神
仁徳[[天皇]]
左座
応神天皇
仲哀[[天皇]]
神功皇后
右座
履中天皇
葦姫皇后

歴史

高津宮の創建は、貞観8年（866年）に清和天皇の勅命により、難波高津宮の遺跡が探索され、その地に社殿を築き仁徳[[天皇]]を祀ったことに始まります。その後、豊臣秀吉による大坂城築城の際、比売古曽神社の境内に遷座し、比売古曽神社を摂社としました。明治時代には府社に列格され、近代社格制度のもとで重要な神社としての地位を確立しました。

しかし、第二次世界大戦中の大阪大空襲により、社殿は神輿庫を残して全て焼失。戦後、再建され、神社本庁の別表神社に加えられました。1961年には社殿が再建され、現在に至ります。

高津宮は、古典落語『高津の富』『高倉狐』『崇徳院』の舞台としても知られ、古くから大坂の町人文化の中心として賑わってきました。境内の参集殿は「高津の富亭」と名付けられ、落語や文楽などの興行が行われています。特に五代目桂文枝一門が深く関わっており、文枝最後の口演『高津の富』もこの富亭で行われました。文枝の没後、境内には彼の石碑が建立されています。

また、明治32年に大阪府が仁徳[[天皇]]1500年大祭を高津宮と難波神社で行った際に記念建立した「高津宮址」の碑が、大阪府立高津高等学校の構内に現存しています。

参道の両側は高津公園となっており、市民の憩いの場となっています。1959年には、日本画家・北野恒富の筆塚が建立されました。

境内

現在の高津宮の境内には、以下の施設があります。

本殿：1961年再建。
拝殿：1961年再建。
庭園「仁徳庭園」：2002年造営。
神輿庫
絵馬堂
社務所

摂末社

比売古曽神社
高倉稲荷神社
安井稲荷神社
谷末社：白菊神社、専念神社、常高神社。

桜まつり

昭和30年代の社殿再建後、境内にソメイヨシノなどが植えられ、現在では約100本の桜が咲き誇ります。毎年3月下旬から4月上旬にかけて「桜まつり」が開催され、多くの花見客で賑わいます。

アクセス

最寄バス停
大阪シティバス「下寺町」バス停（73号系統）
大阪シティバス「谷町九丁目」バス停（73号系統）
最寄駅
谷町九丁目駅（Osaka Metro谷町線・千日前線）

高津宮は、歴史と文化が息づく場所として、訪れる人々に安らぎと感動を与え続けています。

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