高知県立高知南中学校・高等学校

高知県立高知南中学校・高等学校について

高知県立高知南中学校・高等学校は、高知県高知市に位置する公立の中高一貫校です。この学校は1987年に設立され、2002年には中学校が併設されました。しかし、2021年4月に生徒募集を停止し、2023年4月には閉校となりました。

教育の特徴

高知南中学・高校は「自由と規律」を教育の基本理念として掲げており、学力向上と人間性の育成に注力しています。中学校から高等学校への進学は原則として全員が行いますが、高等学校には毎年約120名の外部生が入学します。特に、キャリア教育や外国語教育には力を入れており、SELHi認定校として国際的な視野を持つ教育を提供していました。

高等学校では、普通科と国際科に分かれ、普通科は2年次から人文I類、人文II類、科学の各コースに分かれ、様々な進路に対応します。一方、国際科では、英語を中心に外国語を学び、語学や文系大学への進学を目指す生徒を養成していました。また、中学校から希望の学科を選択して高等学校に進学することができるものの、国際科は定員が限られているため、選考が厳しい傾向にありました。

入試情報

中学校の入学試験では、適性検査、作文（400字程度）、および面接が行われます。定員は60名で、倍率は常に2倍以上となっており、高知県内の県立中学校の中で最も競争が激しい学校とされています。過去の問題や作文テーマは高知県庁の公式ウェブサイトで公開されています。

卒業生の進路

高知南中学・高校の卒業生は、毎年約80名が四年制大学に進学しており、その約25名が国公立大学へ進む傾向があります。国公立大学進学者の中には、半数以上が内部生であり、短期大学や専門学校への進学、また就職を選択する生徒もいます。

アクセス

最寄りの交通機関は、とさでん交通桟橋線の桟橋車庫前停留場および、桟橋通五丁目のバス停です。これにより、地域の生徒たちが通学しやすい環境が整えられていました。

著名な出身者

この学校からは、岡本真夜（歌手）、池透暢（車いすラグビー選手）、櫻井つぐみ、清岡幸大郎、清岡もえ（いずれもレスリング選手）、ビーグル38能勢（芸人、元ビーグル38メンバー）など、多くの著名な出身者がいます。

高知県立高知南中学校・高等学校は、その教育理念と独自のカリキュラムにより、多くの有能な人材を育ててきた学校でしたが、2023年の閉校により、その歴史に幕を閉じました。

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