高知運転所

高知運転所

高知運転所は、高知県高知市布師田に所在する四国旅客鉄道（JR四国）の車両基地です。運転士と車掌も所属しており、高知県における鉄道輸送を支える重要な拠点となっています。

概要

高知運転所は、土讃線の布師田駅と土佐一宮駅の間に位置し、主に土讃線で運用される気動車が配置されています。元々は高知駅構内に併設されていましたが、駅の高架化事業に伴い、現在の場所に移転しました。ただし、乗務員基地は現在も高知駅の近くに設置されています。

配置車両

2023年4月1日現在、高知運転所には以下の車両が配置されています。

2000系気動車: 7両
2100形: 4両 (2103, 2118, 2121, 2123)
2150形: 3両 (2153, 2155, 2156)
特急「あしずり」で運用されています。
2700系気動車: 23両（他に土佐くろしお鉄道所有車が2両常駐）
2700形: 9両 (2701-2704, 2709-2713)
2750形: 7両 (2751-2754, 2761-2763)
2800形: 7両 (2801-2807) - 全車が高知運転所に配置されており、1両にグリーン車と普通車が半分ずつ備わっています。
キハ185系気動車
「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」仕様: 2両 (1867, 1868)
キハ32形気動車: 5両 (15, 16, 18, 19, 20)
主に土讃線の高知 - 伊野間で運用されています。
1000形気動車: 31両 (1001, 1002, 1010 - 1028, 1033, 1034, 1036 - 1043)
一部の車両は徳島運転所からの転属車です。
土讃線および土佐くろしお鉄道阿佐線（ごめん・なはり線）で運用されています。

歴史

高知運転所は、時代の変遷とともに名称や組織を変化させてきました。

1925年（大正14年）11月1日：高知線延伸に伴い、須崎機関庫の業務を移管し、高知機関庫として発足。
1936年（昭和11年）9月1日：高知機関区に名称変更。
1946年（昭和21年）7月1日：高知検車区が発足。
1947年（昭和22年）4月1日：高知車電区が発足。
1950年（昭和25年）4月1日：高知検車区と高知車電区が統合され、高知客貨車区が発足。
1975年（昭和50年）3月10日：高知客貨車区斗賀野派出所を新設。
1984年（昭和59年）2月1日：高知機関区と高知客貨車区の統合により、高知運転区と改称。
1987年（昭和62年）3月：気動車の再配置により、高知気動車区と改称。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、四国旅客鉄道（JR四国）に移管。
1989年（平成元年）4月1日：高知車掌区との統合により、現在の高知運転所に改組。
1990年（平成2年）11月：2000系気動車を配置。
* 2002年（平成14年）3月23日：高知駅の高架化工事に伴い、駅構内から現在地へ移転。

高知運転所は、高知県の鉄道輸送を支える重要な役割を担い、地域社会の発展に貢献しています。

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