高知銀行

株式会社高知銀行の概要

株式会社高知銀行（こうちぎんこう）は、四国の高知県高知市に本店を構える第二地方銀行です。通称は「こうぎん」として親しまれています。地域経済の発展に貢献する金融機関として、長い歴史と堅実な経営を続けています。

店舗展開

高知銀行は、高知県内を主な営業エリアとし、さらに徳島、香川、愛媛といった四国の周辺県にも店舗を展開しています。具体的には、徳島県では徳島市、阿南市、池田町、香川県では高松市、愛媛県では松山市や今治市、新居浜市、八幡浜市、宇和島市、城辺町に支店を設けています。また、岡山市、大阪市、東京都にも店舗が存在し、幅広いサービス地域を持っています。特に、土佐清水市、大豊町、奈半利町、梼原町では指定金融機関としての役割も担っています。

公的資金の注入

2009年には、金融庁の金融機能強化法に基づいて公的資金の注入を受け、公的資金注入行となりました。この措置は、経済環境が厳しい中での金融機関の安定経営を目的としています。これにより資本基盤の強化が図られ、さらなる地域貢献を目指すための基礎を築きました。

沿革

高知銀行は1930年に「高知無尽株式会社」として設立され、翌年には本店を高知市に移転しました。設立から数度の移転を経た後、1951年に商号を「株式会社高知相互銀行」に変更し、1989年には現在の「株式会社高知銀行」に改称しました。この年には普通銀行へと転換し、より多様な金融サービスを提供する基盤を整えました。

その後、2006年に東京証券取引所の第二部に上場し、2009年には勘定系システムの更新を行いました。2013年には第一部への指定替えを達成し、地域の他の地銀とともに東京市場での存在感を高めました。

地域との連携

高知銀行は地域経済の活性化を目的に、多くの取り組みを行っています。2016年には南日本銀行や東山口信用金庫と包括連携協定を締結し、地域経済のさらなる発展を目指しました。さらに、地域経済活性化支援機構と共に「こうぎん地域協働ファンド」を設立し、地域の中小企業への支援を強化しています。

先進的なサービス

2021年には、ローソン銀行の即時口座決済サービスに参加し、ATMでの利便性を高めました。これにより、様々な決済サービスに対応し、顧客ニーズに応えています。

関係会社

高知銀行には連結子会社として「株式会社高銀ビジネス」や「オーシャンリース株式会社」、金融サービスの提供を行う「株式会社高知カード」があります。また、一般財団法人高銀地域経済振興財団とも連携しながら地域振興に貢献しています。

高知銀行は、地域密着型の銀行として、これからも地域経済の発展を支える役割を果たし続けることで、自らの存在意義を高めていくことでしょう。

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