高砂 (さいたま市)

さいたま市浦和区高砂について

高砂（たかさご）は、埼玉県さいたま市浦和区に位置する町名です。一丁目から四丁目までが存在し、住居表示が実施されています。浦和駅の西側に広がり、埼玉県やさいたま市の中枢機能が集まる地域として重要な役割を担っています。郵便番号は330-0063と336-0021が用いられます。

地理

高砂は、浦和区の南部に位置し、浦和駅西口を中心に広がっています。周辺は仲町、東仲町、東高砂町、東岸町、岸町、南区別所といった町名と隣接しており、これらの地域とともに浦和の中核を形成しています。

埼玉県庁をはじめとする主要な行政機関が集中しており、県内でも有数の高級住宅街として知られています。特に住宅地の公示地価はさいたま市内で最も高く、そのブランド力は際立っています。地域内に学校は存在しませんが、多くの小学生が隣接する岸町にあるさいたま市立高砂小学校に通学しています。

高砂には、埼玉県庁、埼玉県警察、さいたま地方裁判所、さいたま地方検察庁といった重要な官公庁が多数立地しています。近年ではマンションの建設が進んでおり、戸建て住宅は比較的少なくなっています。

浦和駅西口周辺では、31階建てのエイペックスタワー浦和をはじめとする再開発が積極的に進められています。今後もアトレの開業や27階建ての超高層マンションの建設が予定されており、更なる都市機能の向上が期待されます。旧中山道が地区の東部を南北に貫いており、かつては浦和宿の下町として栄えていました。

地価

高砂の地価は県内でも非常に高い水準にあります。2022年1月1日の公示地価によれば、商業地では高砂二丁目1-23の地点が149万円/m²（県内5位）、住宅地では高砂二丁目2-6の地点が101万円/m²で県内最高価格を記録しています。

歴史

沿革

高砂の歴史は、1868年（慶応4年）に武蔵知県事の管轄となったことに始まります。その後、大宮県、浦和県を経て、1871年（明治4年）には埼玉県が設置されました。1883年（明治16年）には、上野と熊谷を結ぶ日本鉄道（現在の東北本線）が開業し、同時に浦和駅が設けられました。これにより、高砂は交通の要衝としての地位を確立しました。

1937年（昭和12年）には、大字浦和宿の一部から高砂町一丁目から五丁目が成立しました。1965年（昭和40年）には住居表示が実施され、高砂町の一部と周辺地域を統合して、現在の高砂一丁目から四丁目が誕生しました。高砂町五丁目は東高砂町となりました。

1966年（昭和41年）には、埼玉会館が現行の建物に改築されました。1976年（昭和51年）には、高砂四丁目の埼玉県食品環境衛生ビルで爆発事故が発生し、周囲にも被害が出ました。

2001年（平成13年）には、浦和市、大宮市、与野市が合併してさいたま市が発足し、高砂はさいたま市の町名となりました。2003年（平成15年）にはさいたま市が政令指定都市に移行し、浦和区の一部となりました。

世帯数と人口

2017年（平成29年）9月1日時点での世帯数と人口データは、別途資料をご参照ください。

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです（詳細については、さいたま市の公式サイト等でご確認ください）。

交通

鉄道

高砂地区には、以下の鉄道が乗り入れています。

JR京浜東北線
JR宇都宮線・高崎線
JR湘南新宿ライン

これらの路線は浦和駅で利用でき、都心方面や県内各地へのアクセスが非常に便利です。

道路

高砂地区内には、以下の主要道路が通っています。

国道17号（中山道）
国道463号（旧中山道・県庁通り・中山道）
埼玉県道213号曲本さいたま線（旧中山道）
埼玉県道65号さいたま幸手線（旧中山道）- 町内は全区間国道463号と重複
埼玉県道34号さいたま草加線（県庁通り）
埼玉県道・東京都道40号さいたま東村山線（志木街道）
田島大牧線

これらの道路は、自動車での移動を円滑にするだけでなく、バス路線も充実させています。

バス

高砂地区には、国際興業バスと東武バスが運行しており、浦和駅西口を中心に、多数の路線が利用できます。これらのバス路線は、地区内や周辺地域への移動手段として不可欠です。

カーシェアリング

タイムズカーシェアのステーションも設置されており、必要な時に手軽に車を利用できます。

施設

高砂地区は、浦和駅前に位置するため、多数の商業施設や公共施設が立地しています。

公共施設

高砂には、埼玉県庁、埼玉県議会議事堂、埼玉県警察本部、さいたま地方裁判所、さいたま地方検察庁などの行政機関が集積しています。その他、埼玉会館やさいたま商工会議所会館などの公共施設も多数存在します。

商業施設

浦和コルソ、アトレ浦和、伊勢丹浦和店などの大型商業施設があり、日常の買い物やエンターテイメントに便利です。浦和ワシントンホテルも立地しています。

金融・保険

浦和中郵便局、各メガバンクの支店、証券会社、保険会社など、多くの金融機関が集中しており、ビジネスや生活に必要なサービスが利用できます。

その他

メディア関連の支局や、様々な業界団体、医療機関なども存在し、多種多様な施設が集積しています。

過去の施設

かつては、埼玉県立浦和図書館や浦和ヴェルデ東宝（映画館）が存在しましたが、現在は閉鎖されています。

関連項目

さいたま市の地名
埼玉県第1区
浦和の調ちゃん
片山さつき

外部リンク

さいたま市地図情報
浦和区ガイドマップ

この概要は、高砂地区の歴史、地理、交通、施設などを網羅的に解説したものです。より詳細な情報については、関連リンクや参考文献をご参照ください。

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