高頭山

高頭山（たかずこやま）

高頭山は、富山県富山市に位置する標高1210mの山です。富山の百山の一つとして知られています。

概要

高頭山は、熊野川の源流を取り囲む山稜の先端に位置する山です。かつては山の中腹にタテヤマスギが自生しており、杉のへき板の産地として栄えました。また、江戸時代に槍ヶ岳を開山し、一般の人々にも登山の道を拓いた播隆上人の出身地としても知られています。播隆上人は、槍ヶ岳に鉄の鎖をかけるなど、登山の発展に大きく貢献しました。山麓の旧大山町河内集落には、彼の功績を称える石碑が建てられています。

自然

高頭山の標高1000m付近から山頂にかけては、美しいブナ林が広がっています。森林の下には、ユキツバキ、シャクナゲ、イワカガミなどの植物が自生しており、四季折々の自然を楽しむことができます。特に、春にはこれらの花々が一斉に咲き誇り、登山者の目を楽しませています。

登山

高頭山には、整備された登山道があります。駐車場はありませんが、熊野川沿いを標高400mまで上がった場所に登山口があります。登山口から山頂までは、およそ3時間の道のりです。登山道は比較的整備されており、初心者でも比較的登りやすい山です。ただし、登山には十分な準備をしてから臨むようにしてください。

参考文献

『富山県山名録』 桂書房
『富山の百山』 北日本新聞社

関連項目

* 富山市

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