鬼竜山雷八 (2代)

鬼竜山 雷八（きりゅうざん らいはち）

鬼竜山雷八は、1876年1月2日に青森県三戸郡五戸町で生まれました。本名は古川仁右衛門で、はじめ石松に改名されています。彼は力士としてのキャリアを通じて、粂川部屋、友綱部屋、そして二枚鑑札を経て、再び粂川部屋に所属しました。身長166cm、体重75kgと、力士としては標準的な体格でありながら、彼の得意技は右四つ、押し、そして足取りでありました。

経歴

雷八は1895年1月に幕下格で初土俵を踏んでいます。弟子としては6代粂川の名を用いた四股名で、力士としての第一歩を踏み出しました。しかし、彼の師匠が1898年1月に逝去したため、友綱部屋に転籍しました。その後、1899年5月に新入幕し、彼の力士としての名前は広まっていきます。

1901年、二枚鑑札が認められると、友綱部屋から独立し、再び粂川部屋を興しました。その後、1910年1月に力士を引退。力士として活動する中で、鏡岩善四郎を大関に育て上げるなど、親方としても才能を発揮しました。1931年6月には突然の出来事があり、友綱部屋出身の二所ノ関、元関脇2代海山が亡くなった後、大関玉錦三右エ門を含む力士たちを預かることになります。

玉錦は、粂川部屋在籍時の1932年5月の場所で東大関として優勝し、その後、1934年10月場所には昭和に入って最初の横綱に昇進しました。特に、8代勝ノ浦の鬼竜川光雄は彼の縁戚となっているため、雷八が残した影響は後世にも色濃く残っています。

成績と実績

鬼竜山雷八の通算成績は78勝111敗、31休、11分預で、勝率は.413です。幕内成績は62勝98敗、31休の9分預で、勝率は.388となっています。彼は合計で24場所に在位し、そのうち20場所で幕内に身を置いていました。彼の力士としての流派や戦い方は、時代の変化とともに発展し、様々な技を駆使することで知られていました。

改名歴

彼の四股名の変遷は、1898年5月場所から1909年6月場所まで「鬼竜山雷八」として知られていました。その後、1910年1月の場所からは「粂川雷八」に改名しています。

最後に

鬼竜山雷八は、力士としてだけでなく、親方としても多くの功績を残しました。彼のキャリアは相撲界に深く刻まれ、後世に渡っても影響を与え続ける存在となっています。彼の戦いの記録や歴史は、相撲ファンや次世代の力士たちにとって、大切な教訓となることでしょう。

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