魚住汎英

魚住 汎英について

概要

魚住汎英（うおずみ ひろひで）は、1940年2月11日生まれの日本の政治家です。彼は熊本出身で、政治の世界で多彩な経歴を持つ人物として知られています。熊本県立熊本高等学校、成城大学経済学部、および東京農業大学の畜産学科を卒業した後、1986年の衆議院議員総選挙で自由民主党から初当選を果たしました。その後、衆議院議員を2期、参議院議員も2期務めた他、防衛政務次官や熊本県議会議員、さらに菊池市議会議員も長年にわたり務めました。

彼の背景には、政治家としての道を歩むきっかけを与えた父、魚住一海の存在があり、政治に対する意識は早くから培われていたと考えられます。

政治活動の変遷

1986年に衆議院議員に初当選した魚住は、その後の選挙においても活躍を続けました。特に1991年には防衛政務次官に就任し、国防政策に関する議論に参加しました。彼は自由民主党に所属していましたが、1993年の選挙では新生党から立候補し、前職としての地位を失いました。さらに2007年の参議院選挙では、郵政民営化法案に反対したことが理由で公認を得られず、無所属で再挑戦を試みるも結果的に引退を決意しました。

不祥事

魚住の政治キャリアは決して順風満帆ではありませんでした。1994年には、熊本市長選挙を巡る支持候補の落選に絡み、松岡利勝との激しい口論がエスカレートし、物理的な衝突に発展してしまいました。

さらに、彼は自己破産の危機にも直面し、65億円もの債務を抱えることになります。この結果、歳費が差し押さえられる事態となりました。

2006年には、特定のボランティア団体をNPO法人として認定するよう内閣府に対して不正に働きかけた疑惑が持ち上がり、これには出資法違反の容疑も絡んでいました。また、魚住は関連する企業から大きな金額の寄付を受けたことも問題視されました。

2007年には、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対する不当な口利きの疑いが報じられ、同機構の課長に対するどう喝や脅迫の発言が取り沙汰されました。彼自身はこれらの内容について「記憶していない」と主張していますが、信頼性に疑問が投げかけられることとなりました。

略歴

彼の政治経歴は以下の通りです。

• - 1965年3月：菊池市議会議員に初当選。
• - 1978年2月：熊本県議会議員補選に当選。
• - 1986年7月：第38回衆議院議員総選挙に当選。
• - 1991年11月：防衛政務次官に就任。
• - 2000年4月：参議院議員補欠選挙に当選。
• - 2005年：郵政民営化法案に反対票。

主な所属議員連盟

魚住は日韓議員連盟や北京オリンピックを支援する議員の会にも関与していました。

このように、魚住汎英は、熊本県において多くの政治経験を積んだものの、不祥事に巻き込まれることも多々ありました。彼のキャリアは、政治家としての成功と挫折が交錯する複雑なものでした。

もう一度検索