鱗町

鱗町（うろこまち）について

鱗町は石川県金沢市に位置しており、独自の町名を保持した地域です。この町名は、特に丁目を持たない点が特徴的で、現在は住居表示が実施されていない区域として知られています。郵便番号は920-0971で、周囲には新竪町、幸町、本多町、油車、茨木町といった他の町名が存在し、これらと接しない独立した町としての印象を与えています。

歴史

鱗町の歴史は幕末にさかのぼります。当時、地域は加賀国石川郡金沢城下にあり、加賀藩の領地でした。1871年8月29日（明治4年7月14日）に廃藩置県が実施され、金沢県の管轄となりました。翌年の1872年には、大衆免荒町を編入し、その後、1873年3月10日（明治5年2月2日）に金沢県は石川県に改称されました。さらに、1879年12月17日には郡区町村編制法が施行され、金沢区が発足し、この町名はその区に含まれることになりました。

1889年4月1日、市制施行に伴い金沢市が発足し、鱗町はその町名の一部となりました。しかし、1964年4月1日に住居表示が実施された結果、一部が本多町3丁目および幸町に編入されることとなりました。

人口と世帯数

鱗町の人口の変遷は、国勢調査を通じて確認されており、時代ごとに変動を見せてきました。同様に、世帯数の推移も記録されており、地域の発展や居住環境の変化を示しています。このように、鱗町はその経済的・社会的な変化を受けながら進化してきた地区とも言えます。

教育

地元の小中学校の校区に関してですが、鱗町に住む児童は、犀桜小学校に通うことが通常であり、城南中学校が進学先として指定されています。これにより、地域の子供たちが教育を受ける機会が提供され、地域社会の未来を担う存在となるでしょう。

施設

鱗町には地域の集会所である新竪会館が存在し、地域住民が集まる場となっています。この施設は交流の一環として活用されており、地域のコミュニティ活動が盛んに行われています。

参考文献

鱗町に関する情報は「角川日本地名大辞典 17 石川県」（1981年、角川書店）に詳しく記載されています。このように、鱗町は歴史的な背景と地域特性を持つ独自の場所で、今後もその魅力が続くことでしょう。

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