鳥取県立布勢総合運動公園陸上競技場

鳥取県立布勢総合運動公園陸上競技場

鳥取県鳥取市に位置するこの陸上競技場兼球技場は、1985年に行われた第40回国民体育大会のメイン会場として使用されたことで広く知られています。その後も、2004年には日本選手権が開催され、サッカーにおいても地元クラブのガイナーレ鳥取が公式戦を行う場として利用されました。ただし、ガイナーレ鳥取はJFL時代からの利用であり、J2昇格後はJリーグの基準を満たしていないことから、サッカーの試合は行われていません。

2021年4月からは、鳥取市のヤマタホールディングスがこの施設の命名権を取得したため、愛称が「ヤマタスポーツパーク陸上競技場」に変更されました。これにより、地元企業との連携も強化されています。

施設の概要

鳥取県立布勢総合運動公園陸上競技場は、ワールドアスレティックスクラス2公認、さらに日本陸上競技連盟の第1種公認の全天候型トラックを備えています。トラックの長さは400mで、全9レーンを有しています。また、天然芝のグラウンドも設置され、収容人数はメインスタンド6,750人、芝生スタンド17,750人、仮設スタンド5,500人を合わせて最大30,000人の観客を収容することが可能です。競技場には、右側に大型映像装置、左側に磁気反転式の電光掲示板が設置されています。また、補助陸上競技場も完備されており、こちらも400mのトラックに10レーンがあります。

主な大会

毎年6月には、「布勢スプリント兼布勢リレーカーニバル」が開催され、国内の陸上短距離選手が多く参加します。この大会は、鳥取陸上競技協会、鳥取県スポーツ協会、日本海テレビジョン放送が主催し、日本海テレビでの生中継も行われています。特に「布勢リレーカーニバル」は、1986年から開催され、小学校から高校までのリレー競技が行われる人気のイベントです。

布勢総合運動公園では、数々の卓越した記録が誕生しており、2009年からは新たに「スプリント挑戦記録会 in Tottori」が併催されることとなりました。2012年からは大会名が「布勢スプリント兼布勢リレーカーニバル」に改称され、より多様な競技種目が楽しめるようになりました。特に2021年の布勢スプリント大会では、山縣亮太選手が100mで9秒95という日本記録を樹立する快挙を成し遂げました。

過去の主な開催大会

ここで開催された大会には、以下のようなものがあります:

• - 1985年：第40回国民体育大会秋季大会（わかとり国体）
• - 2004年：第88回日本陸上競技選手権大会
• - 2007年：第24回日本ジュニア陸上競技選手権大会
• - 2010年：第37回全日本中学校陸上競技選手権大会
• - 2012年：第47回全国高等専門学校陸上競技選手権大会
• - 2024年：第36回全国健康福祉祭とっとり大会「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」総合開会式（予定）

この競技場は、地域スポーツの発展と選手の育成に貢献しており、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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