鳥海有料道路

鳥海ブルーラインの概要

鳥海ブルーラインは、山形県飽海郡遊佐町から秋田県由利郡象潟町にかけて広がる延長34.9キロメートルの山岳道路です。この道路は1970年7月に開通し、2001年に無料で通行できるようになりました。その際、愛称である「鳥海ブルーライン」はそのまま使用されています。現在、この路線は一般県道として知られ、多くのドライバーに親しまれています。

路線データ

鳥海ブルーラインの起点は、山形県飽海郡遊佐町吹浦にある、山形県道210号鳥海公園吹浦線の終点および国道345号と交差する地点です。終点は秋田県にかほ市象潟町小滝で、ここでは秋田県道131号鳥海公園小滝線との接続があります。全長のうち、山形県側は18.1キロメートル、秋田県側が16.8キロメートルであり、交通量は適度です。

通行不能区間はありませんが、冬季には一部が閉鎖されるため、訪れる際は事前に確認することが推奨されます。特に、11月上旬から4月上旬までは冬季閉鎖区間となっており、通行できません。道路の幅員は8メートル、2車線の規格で設定されています。

鳥海山の魅力

鳥海山の標高は2,236メートルで、東北地方第2の高峰とされるこの山は、霊峰として信仰の対象でもあり、日本百名山のひとつです。鳥海ブルーラインは、山の麓を通り、厳しいヘアピンカーブを多く含みながら高地へ向かいます。特に5合目付近からは絶景の日本海を眺めることができ、天気が良い日には庄内平野や飛島、さらに遠くには佐渡島や男鹿半島まで見渡すことができます。

5合目には鉾立という地点があり、ここには展望台も設置されています。展望台からの眺めは、その美しさから多くの観光客に人気です。また、さらに多くの人々が訪れる季節にもなり、特に秋には紅葉が訪れることで、素晴らしい風景が広がります。

民宿と交通

鳥海ブルーライン周辺には、いくつかの宿泊施設や食堂が点在しています。山形県側には国民宿舎大平山荘、秋田県側の5合目には鉾立山荘や稲倉山荘といった山小屋があります。これらの宿泊施設は、登山や観光の拠点として多くの利用者に親しまれています。

この道路を通ることで、山の絶景や自然の姿を楽しむだけでなく、地域の文化や歴史にも触れることができるでしょう。また、沿道には秋田県道58号象潟矢島線や国道7号吹浦バイパスとも接続されており、周辺地域へのアクセスも良好です。

まとめ

鳥海ブルーラインは、その美しい自然景観や登山者にとっての重要な道路として位置付けられています。開通以来、多くの人々に楽しませ続けており、特に無料開放された後もその魅力を失うことはありません。これからも多くの方に利用され続けることでしょう。

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