鴨部 (さぬき市)

鴨部（かべ）について

鴨部（かべ）は、香川県さぬき市にある大字の一つで、住民の生活や地理的特徴、歴史において興味深い要素が多く存在します。2017年時点では908世帯、2,233人の人口を持ち、769-2104という郵便番号の下で生活しています。地域の管理は長尾郵便局が担当しています。

地理的な特徴

鴨部はさぬき市志度地区の南東部に位置し、北には小田・鴨庄、西には志度・末、南には寒川町神前、そして東には津田町津田と接しています。この地域は瀬戸内海に流れる鴨部川の近くを除いて、ほぼ山々に囲まれた地形が特徴です。また、鴨部川の周辺及びその東側には平地が広がっており、ここでの稲作を中心とした農業活動が活発に行われています。山地の中には灌漑用のため池も多く存在し、農業の潤滑油となっています。

河川と山岳

鴨部を流れる主要な河川は「鴨部川」であり、この川が地域の農業や生態系に大きな役割を果たしています。また、周辺には「五瀬山」という山もあり、自然愛好者にとっては魅力的な観光スポットとされています。

歴史と沿革

鴨部の歴史は1890年（明治23年）に遡ります。この年、寒川郡の鴨部東山村と鴨部中筋村が合併し、鴨部村が形成されました。当初は二つの旧村がそれぞれ「鴨部東山」と「鴨部中筋」と呼ばれていましたが、1899年には寒川郡と大内郡が統合され、大川郡が発足しました。

その後も合併や改称が続き、1954年には大字東山と大字中筋がそれぞれ改称され、1956年には鴨部村が志度町に編入されました。1964年には二つの大字が統合され、現在の「鴨部」という名称が確立されました。2002年4月1日には、志度町や他の町と合併してさぬき市が誕生し、鴨部がその一部として位置づけられることとなります。

交通と施設

鴨部周辺には、交通の便が良い主要道路が整備されています。「高松東道路（国道11号）」を利用することで、高速道路へのアクセスが容易であり、また国道11号や香川県道37号三木津田線、香川県道137号大串鴨部線なども通っています。さらに、津田寒川インターチェンジも近く、交通網が発展しています。

地域には、さぬき市役所鴨部出張所や鴨部ふれあいプラザ、鴨部小学校、鴨部幼稚園、ひまわり保育園、さらには大川広域西消防署や鴨部郵便局もあり、住民の生活を支えるための基盤が整っています。特に、長福寺は1901年に木造薬師如来坐像が国指定重要文化財に指定されたことでも知られ、地域の文化的な価値も高いです。

鴨部は、自然と歴史、地域社会が調和した魅力的な地域であり、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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