鵜鳥神社

鵜鳥神社

岩手県下閉伊郡普代村に鎮座する鵜鳥神社は、古くは卯子酉神社とも呼ばれていました。この神社は、義経北行伝説にゆかりのある場所とされており、数多くの分霊神社が遠野市などにも存在します。

由緒

伝説によると、源義経は、平泉で命を落としたとされる衣川の戦いから密かに脱出し、翌年にこの地に辿り着いたとされています。義経は、七日七夜にわたり、海上安全、武運長久、諸願成就を祈願し、社殿を建立し祭典を執り行ったと伝えられています。

歴史

神社の開山は大同2年（807年）と伝えられています。奥宮とも呼ばれる本殿は、寛政4年（1792年）と明治35年（1902年）に二度の火災に見舞われました。現在の神殿は明治45年（1912年）に、拝殿は昭和8年（1933年）に再建されたものです。

境内

山門に近い場所には遥拝殿と神楽殿が建っています。遥拝殿をくぐり、参道を約30分ほど進むと、卯子酉山の山頂に奥宮（本殿）が鎮座しています。

夫婦杉

参道の途中には、樹齢約400年、樹高45メートルにも及ぶ夫婦杉がそびえ立っています。この大木は、地上4～5メートルのところで主幹が二つに分かれ、それぞれが天に向かって伸びています。その姿は圧巻で、1984年（昭和59年）に村の天然記念物に指定されました。

鵜鳥神楽

毎年旧暦4月8日に行われる例大祭では、鵜鳥神楽が奉納されます。この神楽は、鎌倉時代から続く山伏神楽の一種で、2015年3月2日に重要無形民俗文化財に指定されました。岩手県内には、他に早池峰神楽や黒森神楽なども指定されています。

交通アクセス

三陸鉄道リアス線普代駅から、普代村営バスを利用してアクセスできます。平日は「鳥居線」、土日祝日は「村内周遊観光バス 鵜鳥神社前行」に乗り、「鵜鳥神社前」で下車してください。

外部リンク

* 鵜鳥神社例大祭（普代村HP）

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