鶴岡怜志

鶴岡 怜志

鶴岡 怜志（つるおか さとし）は、1990年7月28日に千葉県で生を受けた日本のラグビーユニオン選手である。ジャパンラグビーリーグワンに参画する宗像サニックスブルースに所属し、グラウンドでは主にフランカー（FL）またはナンバーエイト（No8）といったバックローのポジションを担っている。ニックネームは「サックン」。身長180センチメートル、体重88キログラムと、機動力を活かしたプレーに適した体格を持つ。

鶴岡選手のラグビーキャリアは、地元の千葉県で培われた。高校は志学館高校に進学し、卒業後の2009年には流通経済大学のラグビー部へと活動の場を移した。大学では、後にトップリーグやジャパンラグビーリーグワンでも対戦することになる同級生、辻直幸選手らと共に技術を磨いた。大学在学中からその才能は注目されており、卒業を控えた2013年8月には、男子セブンズ学生日本代表の一員に選ばれるなど、将来を嘱望される存在であった。

大学を卒業した2013年、鶴岡選手は宗像サニックスブルースへの加入を決意し、プロキャリアをスタートさせた。宗像サニックスブルースは、当時トップリーグの下部リーグにあたるトップキュウシュウに所属しており、鶴岡選手は加入後すぐにチームの主要メンバーとして活動を開始する。彼の公式戦デビューは、大学卒業後わずか数ヶ月後のことだった。2013年9月7日に行われたトップキュウシュウの開幕戦、JR九州サンダースとの試合に先発出場を果たし、これが彼にとって記念すべきプロ（社会人）としての初陣となった。この試合を皮切りに、彼は宗像サニックスブルースのバックローとして定着し、チームの攻守にわたって重要な役割を担うようになる。

鶴岡選手は、フィールドを縦横無尽に走り回るそのランニングプレーを得意としている。フランカーやナンバーエイトといったポジションは、スクラムやラック、モールといった密集戦での激しいプレーに加え、広いスペースでの運動量や突破力が求められる役割である。彼の持ち味であるランは、こうしたバックローのポジションにおいて、防御ラインを突破したり、味方の攻撃をサポートしたりする上で大きな武器となる。セブンズ日本代表での選出経験があることからも、15人制だけでなく、より機動性とスピードが重視されるセブンズにおいても適応できる高い身体能力とラグビースキルを持っていることがうかがえる。

現在も宗像サニックスブルースでプレーを続ける鶴岡怜志選手は、長年にわたりチームの戦力として貢献しており、その経験とリーダーシップは若い選手たちの手本となっている。千葉県で育ち、大学を経てプロの道へ進んだ彼のキャリアは、多くのラグビー選手にとって目標となる軌跡の一つであると言えるだろう。

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