鶴見朝鮮初級学校

鶴見朝鮮初級学校の概要

鶴見朝鮮初級学校（つるみちょうせんしょきゅうがっこう）は、神奈川県横浜市鶴見区にあった朝鮮学校で、学校法人神奈川朝鮮学園が運営していました。この学校は、日本の幼稚園および小学校に対応する教育を提供する各種学校に分類されます。1935年から続くこの教育機関は、地域の学生に朝鮮語および文化を学ぶ場を提供してきました。

沿革（あんかく）

この学校の歴史は1935年に遡ります。最初は鶴見区で夜間の朝鮮語講習が始まり、それが根幹となって発展していきました。1946年には、横浜市立下野谷小学校の校舎を借りて「鶴見朝鮮学院」として正式に発足しました。この際、衆議院議員の門司亮氏が保証人として土地取得の支援を行い、学校の設立を助けました。

1949年には政府からの朝鮮学校閉鎖令が発令され、学校名は「横浜市立下野谷小学校小野分校」に変更されました。しかし、その後も教育活動は続けられました。1953年には、日本国内で最初の付属幼稚園を設立し、地域の幼児教育も手掛けてきました。

1965年に学校法人の認可を得て、「神奈川朝鮮学園鶴見朝鮮初級学校」となり、本格的な校舎での授業が本格化しました。その後、数回の校舎改築や教育プログラムの変更を経て、2003年には新校舎が完成しました。

2005年には初級部が廃止され、2006年には横浜朝鮮初級学校の附属幼稚園と統合され、唯一の朝鮮幼稚園としてその役割を果たすこととなりました。2008年には、一口2000円運動が展開され、通園バスが購入され、周辺へのアクセスの向上も図られました。さらに、2009年には青商会の支援を受けて運動場の芝生化が実施されました。

2020年には、横浜朝鮮初級学校附属幼稚班と統合され、2023年には、53年間使用されていた川崎朝鮮初級学校の校舎建替工事に伴って、一時的に川崎初級の教場が鶴見初級へ移されることとなりました。最終的に、2024年には正式に閉校される予定で、2025年には校舎の解体が行われることが決定しています。

学科と所在地

鶴見朝鮮初級学校では幼稚班が設置されており、地域の子どもたちに朝鮮語教育が提供されていました。所在地は横浜市鶴見区小野町10で、JR鶴見線鶴見小野駅から非常に近い立地です。

結論

鶴見朝鮮初級学校は、地域に根ざした教育機関として、約82年間にわたり多くの学生たちに朝鮮語と文化の理解を深める機会を提供してきました。この学校の存在は、地域の多様性を支える重要な要素でありました。今後もその歴史が語り継がれ、地域コミュニティの一部として記憶され続けるでしょう。

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