鷹司基輝

鷹司基輝（たかつかさ もとてる）は、江戸時代中期に活躍した公家です。一条兼香の子として生まれ、鷹司房熙の養子となり鷹司家20代を継承しました。官位は従二位内大臣にまで昇りました。

しかし、基輝は17歳という若さで急逝してしまいます。後継者がいなかったため、名門である鷹司家は断絶の危機に直面しました。この危機を救ったのが、閑院宮直仁親王の第四皇子である淳宮（じゅんのみや）でした。淳宮は後に鷹司輔平（たかつかさ すけひら）と名乗り、基輝の養子として鷹司家を継承し、家名を存続させることに成功しました。

基輝の短い生涯は、鷹司家の歴史において重要な転換点となりました。もし彼が若くして亡くならず、実子をもうけていれば、鷹司家の歴史は大きく変わっていたかもしれません。また、閑院宮家から養子を迎えたことは、当時の公家社会における家格や政治的な駆け引きを垣間見ることができる出来事と言えるでしょう。

系譜
父：一条兼香
母：梅町
妻：無し
養子：鷹司輔平（1739-1813）（実父は閑院宮直仁親王）


外部リンク
『鷹司基輝』 - コトバンク
史料纂集古記録編　第118回配本　通兄公記６


鷹司基輝に関する史料は多くはありませんが、彼の存在は鷹司家の歴史を語る上で欠かすことのできない重要な人物です。

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