鹿児島ドリームウェーブ

鹿児島ドリームウェーブは、鹿児島県鹿児島市を本拠地とする社会人野球のクラブチームです。日本野球連盟に加盟し、『野球競技の技術向上と普及を通じ、地域のスポーツ文化向上に貢献する』ことを理念として掲げています。

チーム名には、社会人野球の最高峰である都市対抗野球大会への出場を目指す『夢』と、観る人の心を動かすようなチームでありたいという願いが込められています。

設立の背景

チーム設立のきっかけは、2005年8月にタレントの萩本欽一さん率いる『茨城ゴールデンゴールズ』が鹿児島で親善試合を行うことになった出来事に遡ります。1987年に旧国鉄の鹿鉄野球部が廃部となって以降、鹿児島県内には社会人野球チームが存在していなかったため、この試合のために県内からの公募によって選抜チームを結成することが決定しました。

同年7月に実施された選手選考には約140名が応募し、その中から約25名が選ばれ、前身となる『鹿児島ホワイトウェーブ』が誕生しました。チーム名は、地元薩摩酒造の銘柄『さつま白波』にちなんで名付けられています。この親善試合では、鹿児島市出身で元読売ジャイアンツ投手の定岡正二氏が監督を務め、試合は5対1で勝利を収めました。

JABA加盟と本格始動

この親善試合を機に、本格的な社会人野球リーグへの参戦を目指すことになり、球団代表には親善試合の企画に深く関わった地元の広告代理店経営者である國本正樹氏が、初代監督（JABA加盟後）には日置市出身で元広島東洋カープ投手の鵜狩道夫氏が就任しました。そして、2006年2月23日に日本野球連盟への加盟が承認され、クラブチームとしての活動が本格的にスタートしました。

チーム名の変更と主な歩み

2012年、チーム名を現在の『鹿児島ドリームウェーブ』へと変更。この年、全日本クラブ野球選手権大会の九州地区予選で初優勝を果たし、念願の全国初出場を果たしました（惜しくも全国大会初戦で敗退）。その後、2015年には同大会で全国初勝利を記録するなど、クラブ野球の全国の舞台で戦う経験を積んでいます。ただし、社会人野球の最高峰とされる都市対抗野球大会への出場は、現在まで果たせていません。

チームの歴史の中では、監督の交代も重ねられてきました。鵜狩道夫氏に続き、2代目に末廣昭博氏、3代目に竹山徹氏（選手兼任）、4代目に内川義久氏、そして2019年からは有川真平氏が指揮を執っています。

また、チームには元プロ野球選手が指導者や選手として関わった時期もあり、元広島の鵜狩道夫氏（監督）、元オリックス他の斉藤巧氏（ヘッドコーチ）、元西武の福倉健太郎氏（選手）などが在籍していました。元コント55号の坂上二郎氏が総監督を務めた時期もあります。

鹿児島ドリームウェーブは、地域に根差した活動を続けながら、全日本クラブ野球選手権でのさらなる躍進、そしてチーム名に冠した『夢』である都市対抗野球大会出場を目指し、日々練習に取り組んでいます。

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