鹿児島交通国分営業所

鹿児島交通国分営業所の詳細

鹿児島交通国分営業所は、鹿児島県霧島市国分福島に拠点を置く、鹿児島交通の重要な営業所の一つです。霧島・えびの高原の定期観光バスや、姶良地域（霧島市・姶良市）を中心とした一般路線バスの運行を担当しています。

歴史

1983年、林田産業交通の旧日当山営業所から、車庫機能を除く全機能が国分市重久（現在の霧島市国分重久）に移転し、国分営業所が開設されました。これに伴い、日当山営業所は国分営業所日当山車庫となりました。営業所移転後、国道10号線沿線の路線ダイヤが改正され、国分営業所発着の便が新設されたほか、日当山発着の便の多くが重久まで延長されました。

その後、1997年には、いわさきグループへの編入に伴い、社名が林田バス株式会社に変更されました。翌年には大幅なダイヤ改正が実施され、高速道路経由の特急バス「ゆけむり号」が増発されたほか、鹿児島 - 霧島温泉郷直通系統が分割されました。2001年には、国分市内循環バス「シティウォーカー」の運行が開始されましたが、2003年に運行終了。同年に旧霧島営業所が統合され、国分営業所霧島駐在となりました。2008年には霧島駐在での窓口業務が終了し、霧島車庫となりました。2009年には営業所窓口が現在の国分福島に移転し、旧営業所は重久車庫となっています。2010年には日当山車庫が閉鎖され、所属車両は福島車庫に配置換えとなりました。

担当路線

国分営業所では、以下のような多岐にわたる路線を運行しています。

一般路線バス
鹿児島市内線: 鹿児島駅前と伊敷ニュータウンを結ぶ路線で、一部便を国分営業所が担当。
国道10号線: 国分と鹿児島を結ぶ主要路線。
姶良・霧島（隼人・国分）地区: 循環線や巡回バスが運行され、地域住民の生活を支えています。
鹿児島空港 - 京セラ国分: 空港アクセス路線として重要な役割を担っています。
妙見温泉バス: 隼人駅と鹿児島空港を結び、温泉地へのアクセスを提供しています。
霧島（牧園・霧島）地区: 霧島温泉郷へのアクセス路線が中心です。
霧島連山トレッキングバス: 霧島連山の登山客向けに、えびの高原まで運行しています。

コミュニティバス
霧島市ふれあいバスの運行委託を受けています。
姶良市コミュニティバスの加治木地区の運行を委託しています。

スクールバス
志学館大学、鹿児島城西高校、神村学園などのスクールバスを運行。

定期観光バス
「霧島・えびの高原定期観光バス」を毎日運行し、観光客向けに霧島の魅力を伝えています。

主な路線詳細

【68-1】国分営業所・重久 - 伊敷ニュータウン：日当山・隼人駅を経由。
【69-1】国分営業所・重久 - 伊敷ニュータウン：国分・自衛隊前を経由。
【隼人国分循環線】：重久を起点に、日当山方面と国分方面を循環する路線。
【隼人巡回バス】：上小鹿野・医師会センターを起点に、姫城・医師会センターを循環する路線。
鹿児島空港 - 京セラ国分：鹿児島空港から京セラ国分までを結ぶ路線。
重久 - 中福良小前: 中福良小学校のスクール系統として運行、学校休校日は運休。
【妙見温泉バス】: 隼人駅と鹿児島空港を結び、妙見温泉を経由する路線。
国分駅 - 霧島いわさきホテル: 霧島神宮前・丸尾を経由。
鹿児島空港 - 霧島いわさきホテル: 嘉例川・牧園アリーナを経由。
霧島温泉駅 - 霧島いわさきホテル: 牧園アリーナを経由。
霧島温泉駅 - 霧島いわさきホテル: 三体・内之野経由。
霧島温泉駅 - 霧島神宮駅: 犬飼・持松経由、または犬飼・荒瀬・持松経由で運行。
【霧島連山トレッキングバス】: 霧島神宮駅からえびの高原までを結び、登山客の足として利用されています。

車両・車庫

国分営業所には、複数の車庫が点在しています。

重久車庫：三菱エアロスターや日野ブルーリボンに加え、移籍車も多数配置。
姶良ニュータウン車庫：狭隘路線用の車両が配置。
霧島車庫：トップドアのエアロスターや移籍車が配置され、定期観光バスも担当。
国分営業所(福島車庫)：貸切予備車両やスクールバス、観光周遊バスなどが配置。
鹿児島空港リムジン車庫：加治木巡回バスの車両を配置。

廃止路線

過去には、以下のような路線が廃止されています。

霧島市役所 - 霧島いわさきホテル：日当山・妙見・牧園麓を経由する路線。
重久 - 加治木本町：姫城温泉・野久美田を経由する路線。

特記事項

定期観光バスは、以前はバスガイドが乗務していましたが、現在は案内テープによる放送となっています。
* 路線によっては、中型車以下の限定運行となる区間があります。

国分営業所は、これらの路線を通じて、霧島地域の住民生活や観光を支える重要な役割を担っています。

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