鹿児島県立錦江湾高等学校

鹿児島県立錦江湾高等学校

鹿児島県立錦江湾高等学校は、鹿児島市平川町に位置する県立の高等学校です。この学校は、特に科学教育に力を入れており、15年以上にわたってスーパーサイエンスハイスクール（SSH）の指定を受けていることが大きな特徴です。SSHは、科学教育の充実と研究活動を推進するためのプログラムで、錦江湾高校はその中でも特に顕著な成果を上げてきました。

概要

この高校は2005年度に最初のSSH指定を受け、その後も2010年度及び2018年度に再度指定を受けています。2012年度にはコアSSHにも選ばれ、全国規模での共同研究に参加する機会も得ました。注目すべきは、2020年度からは朝課外を廃止し、より自由な教育環境を提供している点です。また、本館にはフーコーの振り子が展示されており、物理学の不思議を学ぶ絶好の場となっています。

設置学科

鹿児島県立錦江湾高等学校には、全日制の普通科と理数科の2つの学科が設置されています。これにより生徒は幅広い選択肢から自分に合った学びを選ぶことができます。

制服

男子の制服は紺色のブレザーとネクタイ、女子は冬服として紺のイートンジャケットにえんじ色のネクタイを着用します。夏服では、女子は白のブラウスに紺のボウタイが標準です。オーソドックスながらもシンプルなデザインが特徴で、清潔感を重視しています。

沿革

1971年に設立されたこの学校は、初めて普通科と理数科を導入した県立高等学校として今日まで成長を続けてきました。その過程では、多くの名誉ある指導者と熱心な生徒たちが共に学び、成果を上げています。

行事

毎年行われるスポーツ交歓会は、1992年から始まり、県立武岡台高校とのスポーツ交流が行われています。このイベントは、生徒たちにとって親睦を深める貴重な機会となっています。

施設

学校内には男子専用の青穂寮があり、2011年からは女子寮も併設されています。これにより、さらなる快適な学生生活が提供されるようになりました。また、裏山には「山坂達者コース」というトレッキングコースが整備されており、自然を満喫しながらの活動が可能です。コース内には休憩所も設置されています。

アクセス

アクセスも便利で、JR指宿枕崎線の平川駅からは徒歩で約12分、鹿児島交通の「錦江湾高校バス停」からは徒歩4分という距離にあります。スクールバスも運行しており、通学の利便性が高いです。

主な出身者

この学校からは、多くの著名な卒業生が誕生しています。政治界では園田修光氏や保岡宏武氏、経済分野では岩元美智彦氏、教育界からは東京大学教授の柳原孝敦氏がいます。また、芸術文化界においても、海洋冒険家の今給黎教子氏やSF作家の藤井太洋氏、声優の赤﨑千夏氏などが名を連ねています。スポーツ界でも、陸上競技選手の永田宏一郎氏やバレーボール選手の雪丸梢氏など、様々な分野で活躍する人材を輩出しています。

鹿児島県立錦江湾高等学校は、科学教育の先進校としてだけでなく、多様な人材を育てる教育機関として注目されています。

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