鹿児島県総合体育センター体育館

鹿児島県総合体育センター体育館の概要

鹿児島県総合体育センター体育館（かごしまけんそうごうたいいくせんたーたいいくかん）は、鹿児島県鹿児島市の下荒田四丁目に位置する重要な体育施設です。この体育館は、太陽国体時に建設された県営体育施設群の一部で、多くの人々に利用されています。本館では、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、ハンドボール、卓球、レスリング、インドアテニスなど、様々なスポーツに対応できるよう設計されています。また、選手控室や講演会用の演壇を兼ね備えた233の観客席も設けられており、さまざまなイベントに対応可能です。

歴史と役割

この体育館は1960年に建設され、創設者である飯野海運社長俣野健輔の寄付により開館しました。設計は京都の内藤建築事務所が手掛け、1960年代のモダン建築として専門家から高く評価されています。特に、正面の穴あきPCブロックによる独特のファサードは、多くの人に感銘を与えています。

体育館としての利用が盛んなため、一般講演会の開催はほとんど行われていませんが、鹿児島大学の入学式や卒業式は毎年この場所で行われる伝統があります。また、県の指定管理者であるセイカスポーツグループが運営を担っており、地域に密着した活動を行っています。

現在の利用状況

過去にはプロバスケットボールチーム「レノヴァ鹿児島」のホームアリーナとしても知られていましたが、現在は後継チームであるB3リーグの「鹿児島レブナイズ」の一部ホーム会場として使われています。こうした利用により、地域のスポーツ振興にも寄与しています。

今後の展望

建物は60年以上の年月が経過しており、老朽化が深刻な問題となっています。そのため、新しい体育館の建設計画が検討されています。2009年から始まったこの計画は、多くの候補地が議論されましたが、市民からの反対意見が相次ぎ、未だ具体的な計画には至っていません。最新の構想では、鹿児島市本港新町のドルフィンポート跡地に新しいスポーツ・コンベンションセンターが建設される予定です。

この新施設は多目的利用がイメージされやすいように「スポーツ・コンベンションセンター」と名付けられる計画ですが、正式名称については今後の議論が続きます。2022年度中には地盤や地質の調査が行われる予定であり、新たな施設の完成が期待されています。

最後に

鹿児島県総合体育センター体育館は、地域スポーツの中心地であり続けることが求められています。そのため、今後の計画がスムーズに進むことが地域住民の期待となっています。体育館がこれからも多くの人々に利用され、地域の文化とスポーツを支える場所であり続けることを願っています。

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