鹿児島県道79号名瀬瀬戸内線

鹿児島県道79号名瀬瀬戸内線

鹿児島県道79号名瀬瀬戸内線は、鹿児島県奄美市名瀬伊津部町を起点とし、奄美大島の西岸に沿って大和村、宇検村を経由し、瀬戸内町古仁屋に至る、総延長100kmを超える主要地方道です。県内最長の県道であり、奄美大島の多様な景観を堪能できるルートとして知られています。

概要

この県道は、奄美市名瀬の市街地から始まり、大和村、宇検村といった自然豊かな地域を通過し、瀬戸内町の中心地である古仁屋へと至ります。この路線は、島の西海岸に沿って南北に走っており、海岸線や山間部など、変化に富んだ地形を体験することができます。

路線データ

起点: 鹿児島県奄美市名瀬伊津部町（永田橋交差点、国道58号交点、鹿児島県道81号名瀬龍郷線起点）
終点: 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字古仁屋（国道58号交点、鹿児島県道626号蘇刈古仁屋線終点）
総延長: 100.742 km

歴史

1993年（平成5年）5月11日 - 主要地方道に指定。
2015年（平成27年）6月28日 - 久根津トンネルが開通。
2022年（令和4年）3月27日 - 宮古崎トンネルを含む根瀬部国直工区が開通。
2023年（令和5年）6月6日 - 宮古崎トンネルの旧道区間が県道指定解除。

路線状況

道路は、一部区間で急なカーブや勾配が見られるものの、全体的に整備されており、快適なドライブが楽しめます。特に、トンネルや橋梁が多数存在し、変化に富んだ景観が魅力です。

道路施設

橋梁

浜平橋（小宿大川、奄美市）
新須古橋（河内川、大島郡宇検村）

トンネル

朝仁隧道：延長333 m、1973年竣工、奄美市
小宿トンネル：延長260 m、1984年竣工、奄美市
根瀬部トンネル：延長226 m、1989年竣工、奄美市
宮古崎トンネル：延長2,316 m、2022年竣工、奄美市 - 大島郡大和村
名音隧道：延長386 m、1968年竣工、大島郡大和村
国直トンネル：延長260 m、1983年竣工、大島郡大和村
今里隧道：172 m、1965年竣工、大島郡大和村
毛陣トンネル：1,212 m、1998年竣工、大島郡大和村
尾神山トンネル：210 m、1991年竣工、大島郡大和村
油井隧道：延長275 m、1960年竣工、大島郡瀬戸内町
久根津トンネル：延長318 m、2015年竣工、大島郡瀬戸内町

地理

通過する自治体

奄美市
大島郡大和村
大島郡宇検村
大島郡瀬戸内町

交差する道路

起点と終点では国道58号線と接続しています。

沿線

沿線には、学校、市役所、郵便局、警察署など、地域住民の生活に必要な施設が点在しています。また、大浜海浜公園など、観光スポットも存在します。

奄美市立名瀬小学校
奄美市役所
名瀬郵便局
奄美市立金久中学校
奄美警察署
大浜海浜公園（入口）
奄美市立知根小学校
大和村立大和小中学校
大和村立大棚中学校
大和村立戸円小中学校
大和村立名音小中学校
大和村立今里小中学校
宇検村立田検小中学校
佐念山の峠 - 宇検村と瀬戸内町の境界に位置する。島唄『かんつめ節』の舞台。
瀬戸内町立久慈小中学校
瀬戸内町立油井小中学校
古仁屋郵便局

脚注

県道の路線認定一覧表 - 鹿児島県例規集。

関連項目

* 鹿児島県の県道一覧

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