鹿島出版会

株式会社鹿島出版会について

株式会社鹿島出版会（かじましゅっぱんかい）は、日本に拠点を置く出版社で、主に建築学や建築史に関する書籍の出版を行っています。この会社は、鹿島建設の元社長であり会長でもあった鹿島守之助氏によって設立されました。そのため、建築分野に強い理解と専門性を持ち、他では得られない独自の視点で書籍を提供しています。

沿革

鹿島出版会の歴史は1963年（昭和38年）3月にさかのぼります。当初は「鹿島研究所出版会」として設立され、代表取締役には坪内文生氏が就任しました。設立当初の資本金は2億円で、仕事内容や出版物は少しずつ進化を遂げています。

本社所在地は東京都中央区八重洲2丁目5番14号で、2009年10月には八重洲ブックセンターの本店近くに移転しました。それ以前は、東京都千代田区霞が関の霞が関ビル6階に位置していました。

主な出版物

鹿島出版会は多岐にわたる出版物を取り扱っていますが、その中でも特に有名なシリーズがいくつかあります。

SD選書

SD選書は250冊以上のタイトルを誇るシリーズですが、その出版状況には未刊行の年度も存在します。これらの書籍は、建築の専門知識を提供し、学術的な価値を有しています。

現代の建築家シリーズ

このシリーズは、著名な建築家の作品集を含んでおり、ル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエといった近代建築の巨匠たちに焦点を当てた伝記研究が多く発刊されています。これにより、建築ファンや学生にとって貴重な情報源であり、新たな知識を得る手助けとなっています。

教科書シリーズと実用書シリーズ

さらに、鹿島出版会は教育的な側面からも貢献しており、教科書シリーズや実用書シリーズも充実しています。これらは学生や専門家に対して、実践的な知識や技術を提供する重要なリソースとなっています。

SDライブラリー

1990年から1997年にかけて刊行されたSDライブラリーも注目です。このシリーズは22冊が発行され、一部はSD選書で再刊されています。

雑誌『SD』

かつて刊行されていた雑誌『SD』は、2000年12月号をもって休刊しました。この雑誌は建築に関するさまざまなトピックを扱い、多くの読者に支持されていました。

結論

このように、株式会社鹿島出版会は建築分野に特化した多様な出版物を展開し、建築家や学生、また専門家にとって役立つ資料を提供しています。今後の出版活動にも期待が寄せられています。

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