黄旭初

黄 旭初（こう きょくしょ）

黄旭初は、中華民国の軍人および政治家として広く知られています。彼は国民政府や新広西派に属し、広西省政府の主席として数十年にわたって内政を担当しました。彼の名前には特に別号は記載されていませんが、その功績は大いに評価されています。

幼少期と軍人としての道のり

黄旭初は秀才の家庭に生まれ、学業に励みました。彼は蒼梧蚕業学堂を卒業し、1911年の辛亥革命では革命派として柳州に参加しました。その後、1912年には桂林陸軍速成学堂に入学し、翌年には北京陸軍大学に進級。1916年に卒業後、彼は旧広西派の譚浩明のもとでキャリアをスタートさせました。

1921年、譚浩明の失脚を受け、黄は馬君武の下に転じ、そこで軍政処総務科長としての役割を果たします。翌年には広西自治軍の李宗仁に従い、彼の下で多くの軍事作戦に参加しました。

蔣介石との対立

黄旭初は、1926年に李宗仁の軍に改編された国民革命軍第7軍の一員として活動することになります。一時的に広西を留守にするものの、省内の中国共産党派人士を粛清する等、積極的に権力を拡大しました。そして、反蔣介石の動きに参加することで自らの地位をより強固にしました。

彼は、粤軍との衝突や国共内戦を通じて数々の戦闘に従事しましたが、最終的には中原大戦において抵抗を試みるも、反蔣派の敗北に直面しました。

広西省政府主席としての実績

1931年、黄旭初は国民革命軍護党救国軍の指揮を担い、広西省の統治においても重要な役割を果たしました。彼は新広西派の一翼を担い、抗日戦争中には民衆に向けて徹底抗戦を呼びかけました。

広西省政府主席としての彼は、「三自三寓」政策など独自の施策を推進し、あるいは三民主義革命同志会においても政治委員会主任として活動。日中戦争が勃発した際には、抗日宣伝を通じて地域の結束を強めました。

統治の終焉と晩年

日中戦争の勝利後も黄は広西省政府主席の地位を維持し、新広西派の基盤を守りました。しかし、1948年の国共内戦中に彼の勢力は危機に瀕し、最終的に広西の支配を失うことになります。1950年、彼は香港に移住し、その後も政治活動を続けましたが、再び台湾を訪問した際、かつての主君である蔣介石に面会したものの、すぐに香港に戻ることとなりました。

1975年11月18日、黄旭初は香港で病により没し、その生涯は84年に及びました。彼の治理や軍歴は中国現代史における重要な要素の一つとされています。

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