黎明機械科技

黎明機械科技株式会社の沿革と概要

黎明機械科技株式会社（れいめいきかいかぎ）は、愛媛県西条市丹原町に本社を構える企業であり、その歴史は1933年にさかのぼります。この年、大阪市でネジ類の製造を開始しました。当初は農業機械用のネジを中心に製造を行っていましたが、戦後の1944年には愛媛県周桑郡丹原町に工場を新設し、本社も1977年にこの地に移転しました。

企業は「自前主義」を掲げており、鍛造から加工、熱処理、組み立てに至るまでの一貫した生産体制を構築しました。この一貫体制は、黎明機械科技の競争力の源泉となり、1990年代には建設機械や工作機械など、多様なメーカーを主要顧客に持つまでに成長しました。最盛期には800台の生産機械を保有し、国内で屈指の機械保有数を自負していました。

さらに、高い技術力を活かし、2014年には小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載される物質採取装置の部品加工にも関わるなど、宇宙産業への貢献も果たしています。特に、製造業界においては、その技術力の高さカが業界内外で評価されていました。

しかし、2012年3月期には約44億円の売上を計上していたものの、主要取引先の業績悪化に伴い、受注が減少し、設備投資の負担も影響し、2016年1月に民事再生法の適用を申請しました。負債総額は約30億円に達しましたが、企業の存続をかけた再生を目指しました。

その後、2017年2月に中国の黎明液壓科技有限公司からの出資を受け、「黎明機械科技株式会社」として事業が再起動されました。新たな運営体制のもとで、企業は再び成長を目指し、技術力を活かした製品の提供を続けています。

沿革

• - 1933年6月: 大阪市西区九条中通にて創業。ネジ類の製造を開始。
• - 1939年6月: 大阪市西区北境川町に工場を新築し、海軍指定工場となる。
• - 1944年4月: 株式会社に改組。
• - 1944年12月: 愛媛県周桑郡丹原町に工場を新設。
• - 1945年3月: 大阪本社工場が戦災で焼失。
• - 1970年10月: 大阪工場を大阪市港区田中に移転し、大阪営業所に改称。
• - 1977年6月: 愛媛県周桑郡丹原町に本社を移転。
• - 1983年8月: 防衛庁より製造業者A級資格を取得。
• - 1992年6月: 創業60周年を祝しCIを導入、社名を「株式会社テラマチ」に変更。
• - 2003年11月: ISO9001の認証を取得。
• - 2016年1月: 民事再生法の適用を申請、負債総額は約30億円。
• - 2017年2月: 黎明機械科技株式会社が事業を継承。

黎明機械科技株式会社は、歴史的な背景を持ちながらも、常に技術革新と品質向上を追求し、豊かな経験を生かして新たな展開を模索しています。

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