黎湛線

黎湛線（れいたんせん）

黎湛線は、中国国鉄が運営する鉄道路線で、広西チワン族自治区の黎塘鎮と広東省の湛江市を結んでいます。この路線は、地域の経済発展と人々の移動を支える重要な役割を果たしています。

概要

黎湛線は、北の湘桂線上の黎塘駅から南へ向かい、貴港、玉林といった主要都市を経由して広東省に入ります。その後、河唇鎮、遂渓、廉江を通り、雷州半島の湛江駅に至る全長318.2kmの路線です。このうち、広西チワン族自治区内の区間は231.3kmとなっています。

全線および広東省内の茂名支線（河茂線）は、南寧鉄路局の管轄下にあります。広東省内の路線でありながら、広州鉄路集団の管轄ではない唯一の路線です。全線が非電化複線となっており、貴港と湛江ではそれぞれ港湾に接続しています。これにより、貨物輸送においても重要な役割を担っています。

歴史

黎湛線の建設は、1953年12月に国家建設委員会が正式に建設計画を承認したことから始まりました。

1954年9月25日：建設工事が開始されました。解放軍の鉄道兵部隊と10万人を超える沿線の住民が建設に携わりました。
1955年7月1日：全線が開通しました。
1956年1月1日：正式に運営が開始されました。
1996年6月：複線化計画が策定されました。
1998年6月：複線化工事が開始されました。
1999年8月18日：黎塘～河唇間が複線化されましたが、その後工事は一時中断しました。
2005年11月：河唇～湛江間の複線化工事が再開されました。
2009年5月6日：河唇～湛江間62.72kmの複線が開通し、全線複線化が完了しました。設計最高速度は140km/hです。

駅一覧

黎湛線には以下の駅があります。

黎塘 - 鳳鳴 - 居仕 - 黄練 - 覃塘 - 根竹 - 貴港 - 八塘 - 橋圩 - 篷塘 - 石鼓塘 - 興業 - 雅橋 - 仁東 - 玉林 - 馬坡 - 米場 - 陸川 - 美坡 - 吹塘 - 文里 - 文地 - 仏子嶺 - 山尾 - 飛鳳坡 - 河唇 - 高田 - 廉江 - 長嶺 - 附城 - 遂渓 - 塘口 - 湛江北 - 湛江

これらの駅は、沿線の地域住民の生活を支えるとともに、都市間を結ぶ重要な拠点となっています。

接続路線

黎湛線は、以下の路線と接続しています。

黎塘駅：湘桂線、（黎欽線）
玉林駅：洛湛線
河唇駅：河茂線（茂名支線）
塘口駅：粤海線（湛海線）

これらの接続路線を通じて、広範囲な地域へのアクセスが可能となっています。



黎湛線は、広西チワン族自治区と広東省を結ぶ重要な交通インフラであり、地域の経済発展と人々の生活に欠かせない存在です。複線化によって輸送能力が向上し、より多くの人々と貨物を輸送することが可能になりました。今後も、この路線は地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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