黒田長敬

黒田長敬

黒田長敬（1885年7月21日 - 1963年3月24日）は、明治後期から昭和期にかけて活躍した日本の宮内官、華族です。旧秋月藩黒田家13代当主であり、黒田子爵家2代当主。貴族院子爵議員も務めました。初名は静男。

経歴

福岡藩最後の藩主であった黒田長知の五男として生まれました。その後、秋月藩最後の藩主で子爵であった黒田長徳の養子となります。1892年7月20日に長徳の死去に伴い家督を継承し、子爵を襲爵。その2日後の7月22日には、長敬と改名しました。

1906年7月、学習院高等科を卒業。その後、アメリカ合衆国に留学し、1912年にコーネル大学文理科を卒業しました。

帰国後の1914年、宮内省に入省し、大正天皇の侍従となり宮内事務官を兼務。その後、兼式部官、兼東宮侍従、兼皇后宮事務官、内廷課長、大膳頭などを歴任しました。また、若松築港（現在の若築建設）の取締役も務めました。

1946年5月10日、貴族院子爵議員補欠選挙で当選し、研究会に所属。1947年5月2日の貴族院廃止までその職にありました。

親族

妻は、丹波国園部藩10代藩主・子爵小出英尚の四女である小出恵子。

子女には、14代当主であり秋月郷土館理事長を務めた黒田長栄、徳川義忠夫人である礼子（男爵徳川義恕の三男）、大木九兵衛夫人である康子、そして黒田長美がいます。15代当主である黒田長幹は孫にあたります。

栄典

1910年（明治43年）8月10日 - 正五位
1916年（大正5年）8月21日 - 従四位
1925年（大正14年）5月10日 - 単光旭日章
1931年（昭和6年）3月20日 - 帝都復興記念章
1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
* 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 上巻』霞会館、1996年。

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