黒鉄ヒロシ

黒鉄ヒロシのプロフィール

黒鉄 ヒロシ（くろがね ヒロシ）は、1945年8月3日に生まれた日本の著名な漫画家であり、コメンテーターとしても活躍しています。高知県高岡郡佐川町出身で、本名は竹村 弘（たけむら ひろし）です。彼は、テレ朝チャンネルの放送番組審議会委員としても知られています。

略歴

彼の教育背景は、1964年に私立土佐高校を卒業後、武蔵野美術大学商業デザイン科を中退するところから始まります。1968年、漫画家としてデビューし、『山賊の唄が聞こえる』がその第一作でした。1971年には『天下御免』のためのタイトルバックイラストを手掛け、さらに、1987年には第18回講談社出版文化賞さしえ賞を受賞しました。

黒鉄ヒロシは、特に歴史をテーマにした作品で知られています。1997年には『新選組』で第43回文藝春秋漫画賞を受賞し、1998年には『坂本龍馬』で第2回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞しました。また、2002年には『赤兵衛』で第47回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞し、2004年には紫綬褒章を受章しています。

作風と特徴

彼のペンネーム「黒鉄」は、実家の司牡丹酒造の屋号である黒金屋に由来しています。ギャグ漫画を中心とした彼の作品は、独自の視点とユーモアを持っています。また、歴史雑誌「歴史街道」の表紙絵を担当し、そこで描いた人物に関する独自のコメントを提供しています。

喫煙者である黒鉄は、2011年にすぎやまこういちや西部邁らと共に「喫煙文化研究会」を発足し、嫌煙運動に対して反発しています。さらに、彼は賭け事が大好きで、阿佐田哲也の作品に挿絵を描くなど、競馬ファンとしても知られています。特に昭和期には読売ジャイアンツのファンとして有名であり、『ニュースステーション』におけるプロ野球応援企画にもたびたび参加しました。

メディア出演

黒鉄ヒロシは、テレビ番組にも多く出演しています。TBS系の『クイズダービー』では初代3枠解答者として活躍し、司会の大橋巨泉から“裏切り狸”と呼ばれていましたが、自身の漫画活動に専念するために降板しました。その後、彼の後任となった漫画家のはらたいらがその番組をさらに有名にしました。

また、彼は『いねむり先生』というテレビドラマにおいて、自身をモデルにしたキャラクター「黒上」として阿部サダヲに演じられています。

影響と主な作品

黒鉄ヒロシの代表作には、『ひみこーッ』や『赤兵衛』、『坂本龍馬』などがあります。また、彼は歴史を題材にした多くの作品を世に送り出し、読者に強い影響を与えています。著書には、歴史やギャグを融合させた作品が多く、さらに共著として西部邁との対談本も発表されています。

黒鉄ヒロシは、独自の視点とユーモアで日本の漫画界に貢献し続けており、今後の作品も多くのファンに期待されています。彼の活動は、漫画だけに留まらず、さまざまなメディアにおいても広がりを見せており、今後が非常に楽しみです。

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