鼓動 (BUCK-TICKの曲)

鼓動（こどう）

「鼓動」は、日本のロックバンドBUCK-TICKによる9枚目のシングルで、1995年4月21日にビクターインビテーションからリリースされました。このシングルは、アルバム『Six/Nine|Six_Nine』の先行シングル第2弾として位置づけられており、バンドの音楽的進化を象徴する作品となっています。

シングルには、収録曲「鼓動」と「楽園」の2曲が含まれています。特に「鼓動」は、深みのあるギターサウンドと滑らかなメロディが見事に融合したミディアム・ロックナンバーであり、作詞は櫻井敦司、作曲は今井寿、そしてアレンジはBUCK-TICKが手掛けています。今井はこの曲の制作過程で、多様なコードを使用し、メロディが単なるポップなものになってしまうことを危惧していました。しかし、櫻井への信頼から最終的にはそのアイデアを貫き、満足いく形に仕上がったと語っています。

もう一方の曲「楽園」は、作詞が櫻井敦司、作曲が星野英彦で、こちらもBUCK-TICKのアレンジが施されています。星野の言葉を借りると、この曲は「タブラを使いたくて作った」とのことで、独特のリズム感が特徴的です。また、アルバム『Six/Nine|Six_Nine』では、ドラムやベースが削除されたバージョンが収録されています。

このシングルは、初回限定盤と通常盤が存在しますが、初回盤には歌詞カードの素材が異なる特典が付属していました。また、「楽園」の間奏にはコーランを逆再生した音源が無断で使用されており、そのため回収後には修正されたバージョンで再発されることになりました。これにより、今後の収録作品ではすべて修正された「楽園」が収録されることになります。初回盤が用意されたアルバムとは異なり、通常盤のジャケットイラストはネガ反転されたデザインとなっています。

参加ミュージシャン

• - 櫻井敦司 - ボーカル
• - 今井寿 - ギター、ノイズ
• - 星野英彦 - ギター
• - 樋口豊 - ベース
• - ヤガミトール - ドラムス、パーカッション

サポートミュージシャン

• - 横山和俊 - キーボード、プログラミング、マニピュレーター
• - 梯郁夫 - タブラ（「楽園」に参加）

収録アルバム

• - 『Six/Nine|Six_Nine』(#1・#2)
• - 『CATALOGUE 1987-1995』(#1)
• - 『BT』(#1・#2（修正版）)
• - 『CATALOGUE 2005』(#1)
• - 『CATALOGUE VICTOR→MERCURY 87-99』(#1)
• - 『CATALOGUE THE BEST 35th anniv.』(#1（2022 Mix）・#2（修正版）)

BUCK-TICKの「鼓動」は、彼らの音楽的表現の幅を広げる重要な作品であり、その魅力は今なお多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索