齊藤勝

齊藤 勝 - 元プロ野球選手

齊藤勝（さいとう まさる、1988年1月6日生まれ）は、東京都大田区出身の元プロ野球選手であり、ポジションは投手です。左投左打のスタイルを持ちながら、細かい技術を駆使してゲームを展開する選手でした。

経歴

高校時代は修徳高校に在籍し、2年時には第86回夏の甲子園に出場しました。東東京大会で膝に死球を受けつつも、二試合で連続完封勝利を奪取し、チームをベスト8に押し上げました。しかし肩を痛めた影響もあり、3年生の時の選抜大会と夏の東東京大会では早期敗退を経験しました。スカウトの目に留まる選手となりましたが、プロ入りを果たさずにセガサミーに入社し、2006年から活動を開始した硬式野球部の設立メンバーとしてスタートを切りました。

セガサミーでは最初の4年間は故障の影響もあって目立った成績はなかったものの、2010年にはすぐにチームの中心選手として名を馳せました。2010年のドラフトで北海道日本ハムファイターズから指名を受け、契約金3000万円、年俸800万円という条件で入団しました。これにより、宮崎祐樹と共にセガサミー出身者で初めてのプロ野球選手となりました。

プロ入り後の活躍

プロ入り後、2012年までは一軍公式戦に出場する機会が得られませんでしたが、イースタン・リーグでは登板を重ね、経験を積んでいきました。2013年にはイースタン・リーグで44試合登板し、ついに一軍デビューも果たします。デビュー戦は福岡ソフトバンクホークス戦で、三者凡退に抑える好投を見せました。その後も5試合に登板しましたが、勝敗は付かずにシーズンを終えました。

2014年には一軍で4試合登板し、年間成績も比較的堅調で、イースタン・リーグでの防御率は1.66を記録しました。しかし、2015年には27試合登板して1勝1敗、防御率9.75という厳しい成績で、10月には球団から戦力外通告を受け、12月2日には自由契約選手として公示されました。これを受けて、現役を引退する決断をしました。

引退後の生活

引退後は一般企業に転職し、新たなキャリアに挑戦しています。愛称は「まーしゃる」とし、人気選手の一人として記憶されています。また、2015年には理容組合の後援会から選出され、ファイターズスタイルのモデルにも選ばれました。

特徴と能力

齊藤投手は、自身のストレートとチェンジアップを武器とし、長身を活かした投球が特徴です。しかし、クイックモーションにはやや課題があり、本人は理想の投手として武田勝選手を挙げています。

主要記録

• - 初登板：2013年9月16日、対福岡ソフトバンクホークス戦
• - 初奪三振：2013年9月16日、今宮健太からの見逃し三振

背番号

• - 58 （2011年 - 2015年）

プロの道は厳しいものでしたが、齊藤勝はその経験を経て、野球界から一般企業へと新たな一歩を踏み出しました。

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