龍ヶ浜広宣

龍ヶ浜広宣（りゅうがはま ひろのり）

プロフィール

龍ヶ浜広宣は、1963年8月16日に静岡県浜松市で生まれました。本名は柴田広宣。身長185cm、体重144kgという恵まれた体格を持ち、左四つ、寄りを得意としていました。血液型はB型です。元プロボクサーの柴田賢治を兄に持つスポーツ一家で育ちました。

相撲界へ

龍ヶ浜は、幼少期からスポーツに親しみ、浜松市立北星中学校時代にはサッカー部のゴールキーパーとして活躍しました。興誠高等学校に進学後もサッカーを続け、高校2年生の時には静岡西部の選抜チームに選ばれ、韓国遠征も経験しました。高校卒業後、スーパーでアルバイトをしていた時に、時津風親方（元大関・豊山）の知人から相撲界入りを勧められたことがきっかけで、相撲の世界へ飛び込むことを決意します。上京して後楽園ホールで兄のボクシングの試合を観戦した際、時津風部屋への入門を決めました。

1981年1月場所に初土俵を踏みます。序二段を通過するまでに約3年を要するなど、出世は決して早い方ではありませんでしたが、地道な努力を続けました。1989年11月場所、母校である興誠高等学校の校長が「天龍川の龍が浜松の砂浜より舞い上がる」という願いを込めて「龍ヶ浜」と命名したことをきっかけに、その後の番付を駆け上がり、1990年9月場所には十両昇進を果たしました。その後、5場所連続で十両を務めましたが、1991年7月場所に幕下へ陥落。1992年1月場所で28歳という若さで引退を決意しました。

引退後

引退後は、故郷である浜松市西区（現・中央区）入野町で相撲料理店「相撲茶屋ちゃんこ龍ヶ浜」を開業しました。1992年に設立されたこの店は、龍ヶ浜が作る本格的なちゃんこ鍋をはじめとする各種料理が評判となり、多くの人に愛されました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響による業績悪化により、2023年3月15日に静岡地方裁判所浜松支部において破産手続開始決定を受け、閉店となりました。

成績

通算成績は256勝239敗7休、勝率は.517です。十両成績は32勝43敗、勝率は.427でした。現役在位は67場所、十両在位は5場所です。

改名歴

柴田 広宣（しばた ひろのり）：1981年1月場所 - 1989年9月場所
龍ヶ浜 広宣（りゅうがはま ひろのり）：1989年11月場所 - 1992年1月場所

参考文献

大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN 978-4764104709

外部リンク

龍ヶ浜 広宣 - 相撲レファレンス

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