龍宮街道

龍宮街道について

龍宮街道は、北海道紋別郡の湧別町に位置する約12kmの観光道路です。この道は、町の市街地から緑地管理中央センターやレイクパレス、さらには三里浜キャンプ場と続いています。この魅力的なルートでは、壮大なオホーツク海とサロマ湖の景観を楽しめる展望台、特に龍宮台展望公園が設置されています。ここからは、周囲の自然を一望することができ、多くの観光客が訪れます。

名称の由来

龍宮街道という名称は、1921年にこの地を訪れた詩人の大町桂月に由来しています。彼は冷たく美しい海と湖の風景に心を奪われ、砂州がまるで「龍宮へ続く道」のように感じたことから名付けられました。この道路は、多くの訪問者が自然の美しさを堪能するための重要なルートとなっており、桂月自身の感動を表現する歌碑も建立されています。

龍宮の碑

龍宮街道にある龍宮の碑には、いくつかの重要な石碑が設置されています。これには、行啓記念碑、桂月の歌碑、皇太子妃の歌碑、そして龍宮之碑が含まれます。石碑は、これまでに行われた全国豊かな海づくり大会の際に設けられたもので、皇太子・皇太子妃の訪問を記念しています。特に桂月の歌碑には詩が刻まれ、彼がこの地で感じた自然の美しさと感動が表現されています。

歌碑の内容

大町桂月の歌碑には、彼の感性が詩的に描かれた内容が記されています。以下がその一部です：

奇花異草天空に接す

馬跡輪痕川の字に通る

百里の狭洲波浪の裡

恍然として疑う是龍宮に到るかと

この詩は、珍しい草花が咲き誇り、それがまるで天空に触れているかのような景色を描写しています。また、かつて馬車が通った跡がまるで川のように見え、狭長な土地が波に洗われている様子が語られています。詩の最後には、眺める景色に心を奪われ、まるで伝説の「龍宮」へ続く道のように感じられるという感動が表現されているのです。

アクセス情報

龍宮街道を訪れることで、自然の雄大さや静けさを満喫できるだけでなく、詩人の感性に触れることもできる貴重な体験が得られます。また、周辺には観光施設やキャンプ場も整備されているため、家族連れや友人同士でも楽しむことができます。自然と文化が融合したこの場所は、訪問客にとって心温まる思い出となることでしょう。

外部リンク

• - 湧別町公式ホームページ

是非一度、この美しい龍宮街道を訪れて自らの目でその魅力を体験してみてください。

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