龍造寺康房

龍造寺康房（りゅうぞうじ やすふさ）は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将です。

生涯

鍋島清房の子として生まれ、龍造寺純家の養子となりました。その後、龍造寺隆信の弟である長信の家臣として仕え、その武勇を発揮しました。

長信が多久を領有することになった際、康房もまた多久に入り、多久女山城を守備しました。この地を拠点として、康房は数々の戦でその名を轟かせることとなります。

天正5年（1577年）には、西郷純堯征伐において先陣を務め、その勇猛さを示しました。さらに、天正8年（1580年）には、大友宗麟が龍造寺討伐のために臼杵鎮富と小佐井鎮直を派遣すると、康房は長信らと共に筑前国岩門へ進軍し、敵軍を迎え撃ちました。この戦いでも、康房は卓越した武将としての能力を発揮し、味方を鼓舞しました。

しかし、天正12年（1584年）の沖田畷の戦いにおいて、康房は戦死を遂げました。この戦いは龍造寺氏にとって大きな痛手となり、康房の死もまた、その影響を大きくしました。

龍造寺康房は、龍造寺氏の一族として、戦国時代の激しい戦乱の中でその生涯を終えましたが、その勇猛果敢な戦いぶりは、後世に語り継がれています。特に、多久での守備や、各地の戦での活躍は、武将としての彼の才能を色濃く示しています。

康房の生涯は、戦国時代という動乱の時代における、一人の武将の生き様を物語るものであり、その死は多くの人々に惜しまれました。

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