-I'll-

Dir en greyの「-I'll-」（アイル）は、1998年8月12日にリリースされたインディーズ2枚目のシングルです。インディーズ作品ながら、オリコンシングルチャートで初登場7位という快挙を達成しました。

概要

このシングルから、メジャー5thシングル「予感」まで、Dir en greyの作品は8cmシングルとしてリリースされました。「-I'll-」は、当時インディーズとしては最高記録となるオリコン初登場7位を記録し、15万枚以上を売り上げました。これは彼らのシングルとしては2番目に多いセールスです。TBS系『ワンダフル』内で放送されていたアニメ『浦安鉄筋家族』のオープニングテーマとして採用され、幅広い層に楽曲が届けられました。

この時期、Dir en greyはインディーズアーティストとしては初の日本武道館公演を成功させました。この成功が、メジャーデビューへの大きなきっかけとなりました。

プロデュースは、前作『JEALOUS』に引き続きD≒SIREのボーカルであるYUKIYA（幸也）が担当。編曲は、同じくD≒SIREのギタリストKIYOSHI（聖詩）が手掛けています。

長らくアルバムには収録されていませんでしたが、2018年に発売されたベストアルバム『VESTIGE OF SCRATCHES』に初めて収録されました。

収録曲

1. -I'll- (作詞:京 作曲:Dir en grey 編曲:Dir en grey&KIYOSHI（D≒SIRE/Kreis）)

楽曲の初期段階では、メンバーは夏のイメージを持っていたそうですが、京はこの曲から寂しさを感じ、冬をイメージした歌詞を書き上げました。完成までに4回も書き直されたこの曲について、京は「夢のあるもの」と語り、誰にでも分かりやすい雰囲気に仕上げたと述べています。

2. 虜 (作詞:京 作曲:Shinya 編曲:Dir en grey)

この曲が、Dir en greyのファンが自らを「虜」と呼ぶようになった直接的な理由ではありません。実際には、ある雑誌のページでギターのDieが「虜になる」という言葉と共に掲載されたことがきっかけとされています。しかし、この楽曲がファンの間で特別な意味を持つようになったことは間違いありません。

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