.tp

.tpは、東ティモールに割り当てられていた国別コードトップレベルドメイン（ccTLD）です。このドメインは、Timor Português（ポルトガル領ティモール）の略であり、かつて東ティモールがポルトガルの植民地であった歴史を反映しています。興味深いことに、.tpドメインの立ち上げは1997年12月に行われましたが、当時東ティモールはまだインドネシアの支配下にありました。アイルランドのダブリンにあるインターネットサービスプロバイダ、Connect Irelandによってドメインは管理されていました。

東ティモールが独立を果たすと、ISO 3166-1の国名コードがTPからTLに変更されました。これに伴い、ドメインも.tpから.tlへと移行することになりました。

論争の歴史

1999年、東ティモールの独立の是非を問う住民投票の開票前には、.tpドメインに関連するウェブサイトが、独立に否定的なクラッカーからの攻撃を受けました。Connect Irelandは、悪戯電話も受けています。独立派リーダーであり、後に東ティモールの首相となるジョゼ・ラモス＝ホルタが、報復としてインドネシアのサイトへの攻撃を容認するような発言をした際には、Connect Irelandは直ちに声明を発表し、いかなるクラッキングも許されるべきではなく、政治的目的で行われるクラッキングは断じて容認できないと強調しました。

.tlへの移行

.tlは、ISO 3166-1に準拠したccTLDであり、.tpから.tlへの円滑かつ確実な移行を目的として、東ティモール情報技術省がConnect Irelandと協力しました。.tpドメインの所有者は、.tpドメインに対応する.tlドメインを無料で取得することができました。この移行の一環として、2005年10月には.tpドメインの新規登録受付が停止されました。

IANAの情報更新

長らくの間、IANA（Internet Assigned Numbers Authority）のウェブサイトでは、.tlが利用不可と表示され、.tpが東ティモールに割り当てられたままでした（シャナナ・グスマン初代大統領が、ドメイン管理担当者としてリストに掲載されたままでした）。このため、東ティモール情報技術省はIANAに対し、情報の更新を求める書簡を送付しました。その結果、2005年9月30日に情報が更新され、.tlが利用可能なトップレベルドメインとして正式に登録されました。

外部リンク

.nic.tl/'>Timor-Leste (.TL) & East Timor (.TP) ccTLD NIC
.archive.org/web/20140821010045/http://www.nic.tp/'>Legacy www.nic.tp website
IANA Delegation Record for .TP
IANA Delegation Record for .TL

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