0022アンクルの女

0022アンクルの女（The Girl from U.N.C.L.E）

『0022アンクルの女』は、1966年から1967年にかけてアメリカABCネットワークで放送されたスパイ・ドラマです。全29話が制作され、日本では1967年に日本テレビ系列で放送されました。

概要

本作は、『0011ナポレオン・ソロ』のスピンオフ作品として制作されました。物語は、国際機関アンクル（U.N.C.L.E.）ニューヨーク本部第2課に所属する女性エージェント、エイプリル・ダンサーが中心となって展開します。彼女は、ロンドン支部から転任してきたマーク・スレートとコンビを組み、国際犯罪組織スラッシュの陰謀に立ち向かいます。

二人の上司は、『ナポレオン･ソロ』にも登場するウェーバリー課長です。エイプリルとマークは、『ナポレオン･ソロ』の1エピソード『アンクルから来た女』に登場したキャラクターで、当初はメアリー・アン・モブリーとノーマン・フェルが演じていました。しかし、シリーズ化にあたり、ステファニー･パワーズとノエル・ハリソンに配役が変更されました。

ハリソンが演じるマーク・スレートは、『0014マーク・スレート』のエピソードで、『ナポレオン･ソロ』にも登場しています。一方、ナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキンは、基本的に『アンクルの女』には登場しません。ただし、『ママのステッキは火を吹くか』のエピソードでは、ソロが顔を見せる場面があります。

元のシリーズである『ナポレオン･ソロ』は、コミカルな作風が特徴でしたが、『アンクルの女』では、その傾向がさらに強まっています。『ナポレオン・ソロ』の人気に乗じて制作され、アメリカでは二つの番組が並行して放送されました。しかし、ソロとイリヤを演じたロバート・ヴォーンとデヴィッド・マッカラムは、作品の質の低下や視聴者の飽きを懸念し、制作に反対していたと言われています。

彼らの心配は的中し、『アンクルの女』は期待されたほどの成功を収められずに打ち切りとなりました。さらに、本家の『ナポレオン･ソロ』も、間もなく視聴率の低下により放送を終了することになりました。

キャスト

エイプリル・ダンサー：ステファニー・パワーズ（声：野際陽子）
マーク・スレート：ノエル・ハリソン（声：広川太一郎）
アレキサンダー・ウェーバリー：レオ・G・キャロル（声：真木恭介）
ランディ・コーバック：ランディ・ヤービー（声：宗近晴見）

スタッフ

制作総指揮：ノーマン・フェルトン
製作：ダグラス・ベントン
テーマ曲作曲：ジェリー・ゴールドスミス
テーマ曲は『ナポレオン・ソロ』のメロディーを流用

関連作品

『エイプリル・ダンサー』シリーズ
早川書房からハヤカワポケットミステリとしてノベライズ作品が出版（現在は絶版）
『1／アンクルから来た女』: マイクル・アヴァロン著、佐和誠 訳
『2／燃える女』: マイクル・アヴァロン著、川村哲郎 訳

関連項目

0011ナポレオン・ソロ

外部リンク

The Girl from U.N.C.L.E. - IMDb（英語）

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