009 RE:CYBORG

『009 RE:CYBORG』に関する詳細

『009 RE:CYBORG』は、2012年10月27日に公開された日本のアニメーション映画で、原作は石ノ森章太郎による『サイボーグ009』です。監督は神山健治が務め、映画はフル3DCGとセルアニメ形式を融合させた新しい手法で制作されました。キャッチコピーには「終わらせなければ、始まらない。」が掲げられています。

映画の概要

本作は、2013年を舞台に、元々故郷でそれぞれの人生を送っていた9人のサイボーグが新たな危機に直面する様子を描いています。以前の作品に登場するキャラクターたちが再登場しますが、物語は独自のストーリーで進行します。映画のタイトルにある「RE」はリスタートを意味しており、新しいシリーズ展開の始まりを示唆しています。

公開初週末には、全国63スクリーンで上映され、収益は6,981万5,300円に達しました。この興行成績は、神山監督の過去の作品に比べて約3倍のプロフィッツとなっています。

製作の背景

当初は押井守が監督を予定していましたが、構想が難航し、神山健治が脚本を担当することになりました。最終的には、押井が監督を辞任し、神山がそのまま監督として作品を仕上げることとなりました。この過程で、キャラクターたちの年齢や背景も見直され、特に009（島村ジョー）の設定が重要なポイントとなりました。

物語の内容

物語は、かつて世界の危機を救ったサイボーグたちが平穏だった日常に戻るところから始まります。しかし、2013年、各国で連続的な爆破テロ事件が発生し、再び彼らが集結することに。

009こと島村ジョーは3年ごとに記憶がリセットされ、東京で高校生として生活していましたが、再び記憶を取り戻し、世界の危機に立ち向かうことになります。物語の軸は「彼の声」という謎の存在に導かれた彼らの葛藤と戦いです。サイボーグたちは、突如として現れた「彼の声」に従おうとする人々と対抗し、真実を追求する中で再び力を合わせていきます。

登場キャラクター

本作には009（島村ジョー）の他にも、様々なサイボーグたちが登場します。彼らの個々の能力や背景が物語を彩り、サイボーグたちの絆が試されます。加速装置を持つ009、テレポーテーションの力を持つ001など、それぞれのキャラクターが特色豊かです。

結論

『009 RE:CYBORG』は、クライマックスでのサイボーグたちの戦いを通じて、友情、犠牲、そして人間性の意味を問う作品です。本作は、原作ファンにも新しい視点を提供し、サイボーグ009の世界が再び注目を集めるきっかけとなりました。新たなシリーズ展開を期待させる本作は、アニメ映画の新たな地平を切り開く作品と言えるでしょう。

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