1-UPスタジオ

1-UPスタジオ株式会社

1-UPスタジオ株式会社（英: 1-UP Studio Inc.）は、日本に拠点を置くコンピュータゲームソフトウェアの開発会社です。2000年、任天堂の全額出資によって「株式会社ブラウニーブラウン」として設立されました。この企業は、特に携帯ゲーム機向けの2Dゲーム開発を得意としており、設立以来、多くの人気タイトルを生み出してきました。設立時の資本金は9,000万円で、代表取締役社長は門井元氏、取締役には任天堂社員の山口敦氏や山城重喜氏が名を連ねています。2023年10月現在、従業員数は約80名です。

社名の由来と歴史

社名「ブラウニーブラウン」は、スコットランドやイングランドの伝説に登場する「ブラウニー」と呼ばれる働き者の妖精に由来しています。ブラウニーの名前に、茶色を意味する「ブラウン」を加えた呼称です。また、親しみやすい響きを持つ「ブラブラ」という略称が用いられ、流行しています。会社が設立された背景としては、旧スクウェア（現スクウェア・エニックス）時代の中心メンバーが集まり、ゲーム業界での新たな挑戦をしたいとの思いからの退社がありました。彼らの中には、亀岡慎一氏や穴澤友樹氏などが含まれ、彼らは任天堂の支援を基に新しい会社を立ち上げました。

設立当初の作品には、ゲームボーイアドバンス用ソフト『マジカルバケーション』があり、これは、社の処女作として2001年に発売されました。このゲームはユニークなキャラクターとストーリーが好評を博し、続編も制作されました。以降も『聖剣伝説』シリーズを含むさまざまなプロジェクトに参画し、2006年には『MOTHER3』の開発を手掛けるなど、幅広くゲーム業界での地位を確立していきました。

会社の変遷と再編

2013年2月1日、社名を「1-UPスタジオ株式会社」に変更しました。この変更と同時に、亀岡氏が代表取締役社長を退任し、門井元氏がその職に就きました。それに伴い、亀岡氏は新たに会社を設立し、ゲーム開発において新しい挑戦を続けています。こうした人事の変化は、企業としての成長と進化を示す重要なステップでもありました。

主な作品と開発チーム

同社の代表的な作品には、『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』、『マジカルバケーション』シリーズ、『新約 聖剣伝説』、『MOTHER3』などがあります。これらのゲームは、独自の世界観と魅力的なキャラクターによって、多くのファンを獲得しています。また、開発チームのメンバーには、キャラクターデザインやプログラミングの主要な人材が揃っており、それぞれの技術や専門性が各作品に活かされています。

現在の状況と展望

2023年10月時点で、1-UPスタジオは国内外での知名度を高めると共に、常に新しいゲームの開発を行っています。今後もさらなる成長が期待されており、これまでの経験と技術を百八十度活かし、新しい魅力ある作品を世に送り出すことでしょう。

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