10.5cm sK 18

10.5cm sK 18について

10.5cm sK 18（ドイツ語では10,5 cm schwere Kanone 18）は、第二次世界大戦においてナチス・ドイツによって使用された一級の加農砲です。この砲は、1920年代後半にドイツ政府の依頼を受けたクルップ社とラインメタル社によって開発されました。設計は競作によって進められましたが、最終的にはラインメタル社の砲身とクルップ社の砲架を組み合わせたモデルが採用されることとなりました。

開発と配備

10.5cm sK 18の造られた背景には、従来の10cm K 17の後継となる性能向上の必要性がありました。製造にあたり、主要な牽引車両として半装軌車のSd.Kfz.7やSd.Kfz.8が用いられました。この砲は、軍団以上の指揮階梯にある直轄部隊として deployedされています。また、装甲師団や装甲擲弾兵師団の装甲砲兵連隊の第3大隊にも配備されました。

特に独ソ戦では、10.5cm sK 18は8.8cm FlaKシリーズや他の野戦重砲と連携し、T-34中戦車やKV-1重戦車との対戦車戦闘において重要な役割を果たしました。戦後はブルガリアやアルバニアに戦争賠償として接収された砲が使用されていました。

生産と使用

1934年にシュプレーヴェルク社で生産が始まり、1939年の開戦時には702門が整備されていました。戦争期間中もその生産は続き、1940年から1945年にかけて1,507門が製造されました。この砲を搭載したIV号a型10.5cm対戦車自走砲も1941年に試作され、2両が製造されています。また、パンターベースの自走砲に載せる案も検討されたことがありますが、その実現には至りませんでした。

派生型

10.5cm sK 18にはいくつかの派生型があります。例えば、車輪を軽合金にすることで約190kgの軽量化が図られ、砲身を60口径に長くすることで最大射程が21,150mに延びた10cm sK 18/40（または10cm sK 42）があります。このようなバリエーションは1942年に少数が生産されましたが、その後の開発は限られたものにとどまりました。また、VK30.01(P)用として47口径に短縮し、初速は従来と同等の戦車砲型も計画されましたが、こちらは製造には至りませんでした。

結論

このように、10.5cm sK 18は、その性能や役割から見ても、第二次世界大戦において非常に重要な加農砲の一つでした。その大きな影響は、戦後のヨーロッパにおける軍事装備にも色濃く残っています。

もう一度検索