13時ショー

『13時ショー』の概要

『13時ショー』は、1972年から1976年にかけて放送された日本のワイドショーで、当時のNET（現在のテレビ朝日）系列で放送されました。この番組は、昼に放送される2本のワイドショーの一つであり、『アフタヌーンショー』の後に続く形式で放送されました。そのスタイルは、主にトークショーの形式を採り、1つのテーマに集中するという特徴がありました。

メインキャストと放送形式

メイン司会を担当したのは、NYから帰国したばかりの黒柳徹子です。サブ司会者は初期には自動車評論家の三本和彦と当時NETのアナウンサーであった高井正憲が務めていましたが、1973年4月からは高井の後輩にあたる棟方宏一が加入しました。特に黒柳の特徴的な「タマネギヘア」は、この番組で初めて視聴者の前に登場しました。

当初の放送時間は13:00から13:55までの55分でしたが、1975年3月31日からは「腸捻転解消」とされる編成変更に伴い、朝日放送の『シャボン玉プレゼント』が14時から放送されることになり、番組は40分に短縮されました。この番組のノウハウが活かされ、1976年2月2日には『徹子の部屋』がスタートしました。

番組のエピソード

『13時ショー』では数々のエピソードが語り継がれています。その中でも特筆されるのが、1975年8月30日に放送された「マンガ大行進 赤塚不二夫ショー」において、当時のタモリが初めてテレビに出演したことです。この日、タモリは赤塚不二夫宅に居候しており、黒柳がその番組を偶然視聴したことがきっかけで、翌月に行われた「珍芸スターお笑い大行進」でタモリがゲストとして出演することになりました。この出来事が、後の『徹子の部屋』におけるタモリの年末番組出演につながることとなります。

2019年9月27日には、『徹子の部屋SP TVエンタメ伝説の名場面史』という特番で、黒柳が所有していた『13時ショー』の映像が放送され、最終回のエンディングでは『徹子の部屋』の予告編も流されました。これにより、『13時ショー』の記憶が新たに紹介され、多くのファンに再び注目されることとなりました。

スタッフと関連番組

この番組に関わったスタッフの中でもプロデューサーの中島力は、番組の魅力を引き出す重要な役割を果たしました。『13時ショー』の後に新たにスタートした『徹子の部屋』には、三本、 高井、棟方がゲストとして登場したかは記録には残っていませんが、彼らの関係は非常に深いものでした。

番組の関連項目として、『23時ショー』や『徹子の部屋』、また2017年に放送されたドラマ『トットちゃん!』においてこの番組が再現されるなど、後世に多くの影響を与えたことは間違いありません。

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