1828年の相撲

1828年の相撲界は、約30年ぶりに横綱が復活した画期的な年となりました。この年、阿武松緑之助と稲妻雷五郎が相次いで横綱免許を認められ、小野川喜三郎の引退以来途絶えていた横綱の称号が復活したことは、相撲界にとって大きな出来事でした。

この年は、各地で相撲興行も盛んに行われました。3月には江戸の本所回向院で春場所が開催され、4月16日（旧暦3月3日）から10日間、晴天のもとで興行が行われました。6月には大坂の難波新地で大坂相撲が開催され、こちらも多くの観客を集めました。さらに7月には、京都の二条川東で京都相撲が開催され、こちらも10日間、天候に恵まれました。秋には、10月に再び江戸の本所回向院で秋場所が開催され、11月30日（旧暦10月24日）から10日間、熱戦が繰り広げられました。

これらの興行は、当時の人々にとって大きな娯楽であり、力士たちの勇姿に多くの観客が魅了されました。1828年は、相撲界にとって新たな時代の幕開けを告げる、記念すべき年となりました。

参考文献

* 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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