1905年の相撲

1905年の相撲界の動向

1905年（明治38年）は、相撲界にとって様々な出来事があった年です。この年、明治大学相撲部が創部され、大学相撲の歴史が幕を開けました。また、東京と大阪では、それぞれ複数の本場所が開催され、力士たちの熱戦が繰り広げられました。

本場所の開催状況

東京相撲

1月場所：本所回向院にて1月21日より10日間興行。
5月場所：本所回向院にて5月20日より10日間興行。

大阪相撲

1月場所：南地南海駅前にて10日間興行。
6月場所：難波新川土橋西詰にて6月13日より10日間興行。

東京大阪合併相撲

9月場所：四条河原にて8月10日より興行。
9月場所：難波新川にて10日間興行、7日目で打ち上げ。


このように、1905年は東京と大阪でそれぞれ複数回、合併による興行も行われ、相撲ファンにとっては見逃せない一年であったと言えるでしょう。

誕生した力士たち

1905年には、後に相撲界で活躍する多くの力士たちが誕生しました。以下に主な力士をまとめます。

1月1日 - 大鶴多喜之助（最高位：十両7枚目）
1月3日 - 大和錦幸男（最高位：前頭4枚目）
3月11日 - 七尾潟直右エ門（最高位：十両筆頭）
3月27日 - 秋田嶽由藏（最高位：十両4枚目）
3月30日 - 常曻正（最高位：十両筆頭）
6月1日 - 幡瀬川邦七郎（最高位：関脇）
7月17日 - 可愛嶽実男（最高位：十両4枚目）
8月18日 - 旭川幸之焏（最高位：関脇）

これらの力士たちは、それぞれの時代で相撲界を盛り上げ、その名を歴史に刻みました。

その他の出来事

* 2月5日：5代木村瀬平（立行司）が逝去。現役のまま亡くなったことは、当時の相撲界に大きな衝撃を与えました。

まとめ

1905年は、明治大学相撲部の創部、複数回開催された本場所、多くの力士の誕生、そして現役行司の死去など、相撲界にとって変化に富んだ年でした。これらの出来事は、その後の相撲界の発展に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

参考資料：酒井忠正『日本相撲史 中巻』ベースボール・マガジン社、1964年6月1日。

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