1926年のメジャーリーグベースボール

1926年のメジャーリーグベースボールの展望

1926年のメジャーリーグベースボール（MLB）は、様々な出来事が印象に残るシーズンでした。4月13日に開幕し、10月10日に全日程が終了したこの年、ナショナルリーグではセントルイス・カージナルスが加盟後初めてリーグ優勝を果たしました。また、アメリカンリーグではニューヨーク・ヤンキースが3年ぶりに優勝を巻き返しました。

カージナルスの奮闘

ナショナルリーグでは、ジャイアンツが5位に落ち込み、カージナルスは初優勝を果たしました。この年、カージナルスにはビリー・サウスワースやテイラー・ドゥーシットなどの選手が加盟し、それぞれが打率3割以上を記録しました。投手陣ではピート・アレクサンダーが9勝を挙げましたが、特に捕手のボブ・オファレルが活躍し、リーグMVPに輝きました。最終的にカージナルスはワールドシリーズで初出場ながらも、ニューヨーク・ヤンキースを4勝3敗で破り、シリーズ制覇を達成しました。

カージナルスにとって特筆すべき点は、ロジャース・ホーンスビーが前年までの監督から選手兼任監督となり、その指導の下でチームが一丸となったことです。ホーンスビー自身も三冠王や4割打者として知られていますが、彼の去就が球団での大きな話題となりました。

ヤンキースの復活

アメリカンリーグでは、前年までペナントを奪われ続けたヤンキースが復活を遂げ、再びリーグの頂点に立ちました。新たに加入したルー・ゲーリッグやトニー・ラゼリ、マーク・ケーニッグが重要な役割を果たしました。特に「マーダラース・ロウ」と呼ばれる打線が組まれ、ベーブ・ルースもその一員として活躍しました。この年、ルースは47本の本塁打を放ちましたが、惜しくも三冠王には手が届きませんでした。

八百長疑惑と監督解任

シーズン終了後には、タイ・カッブ監督が解任され、実際には八百長疑惑に直面していました。この不正行為に関する疑惑は、後に無罪となることが判明しましたが、終了後の混乱は大きな話題となりました。

若き才能の発掘

一方、1926年には若き捕手がニューヨーク・ジャイアンツに入団し、将来の大物と目されたメル・オットの名が上がります。彼は後に外野手に転向し、数々の記録を残しました。特に500本の本塁打を達成するなど、長い選手生活を送った点が評価されます。

ルール改訂と記録

また、この年には投球規則や記録に関する改訂が行われ、新しい柔らかいボールが使用されることとなりました。シーズン中にはウォルター・ジョンソンが400勝を達成するなど、記録的な出来事も続きました。

1926年は多くのドラマと変革が交錯したシーズンであり、その後のメジャーリーグに大きな影響を与えることとなりました。

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