1940年度の将棋界

1940年度将棋界：激闘の名人戦と新たな取り組み

1940年（昭和15年）4月から1941年（昭和16年）3月にかけての将棋界は、第2期名人戦七番勝負を中心に、活況を呈していました。本稿では、この期間における重要な出来事やその詳細を分かりやすく解説します。

第2期名人戦七番勝負：木村義雄名人の防衛劇

4月28日、第2期名人戦七番勝負が開幕しました。初日の第1局は、なんと2手しか指されないという異例の展開で幕を閉じました。その後、5月にかけて行われた第1局と第2局では、木村義雄名人が連勝し、2-0と優位に立ちます。しかし、5月21日・22日に行われた第3局は、千日手となり再戦を余儀なくされました。6月にも再戦が行われましたが、これもまた千日手。そして、6月25日から行われた3度目の対戦で、土居市太郎八段がついに勝利を収め、シリーズは2-1となります。

7月に入ると、第4局で木村名人が勝利し、再びリードを奪います。そして、7月23日から行われた第5局でも木村名人が勝利。最終成績4-1で、木村義雄名人は名人位を防衛し、2期連続2期目の名人となりました。この名人戦は、両者の実力伯仲ぶりと、手に汗握る展開で、当時の将棋ファンを熱狂させました。

新たな試み：昭和番付

8月20日には、東京朝日新聞で「昭和番付編成将棋」の告知が掲載されました。これは、新たな試みとして注目を集め、将棋界の活性化に貢献したと考えられます。詳細な内容は現時点では不明ですが、時代の変化に対応した新たな将棋イベントの開催を示唆しています。

記録

この1年間で発生した昇段や引退といった記録については、現時点での情報が不足しており、詳細な記述はできません。今後の研究と資料の収集が必要です。

タイトル戦

1940年度におけるタイトル戦は、上記の通り第2期名人戦七番勝負が中心でした。この名人戦は、戦時下における将棋界の動向を示す重要な出来事であり、その記録は歴史的にも貴重な資料となります。

まとめ

1940年度の将棋界は、木村義雄名人の名人位防衛という大きな出来事を中心に、昭和番付の告知など、様々な動きが見られました。戦時下という厳しい状況の中においても、将棋界は独自の進化を遂げようとしていたことが伺えます。今後の研究により、より詳細な事実解明が進むことが期待されます。

参考文献

田辺忠幸『将棋 八大棋戦秘話』河出書房新社、2006年2月16日。ISBN 4-309-26870-6。
日本将棋連盟『将棋年鑑 昭和43年版』1968年。

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