1950 鋼の第7中隊

1950 鋼の第7中隊：朝鮮戦争、長津湖の戦いを描く中国[[映画]]超大作

2021年に公開された中国[[映画]]『1950 鋼の第7中隊』（原題：長津湖、英題：The Battle at Lake Changjin）は、朝鮮戦争における激戦、長津湖の戦いを描いた戦争スペクタクルです。中国共産党成立100周年を記念して製作された「中国勝利三部曲」の第2作目であり、中国人民志願軍の視点から、この戦いを克明に描いています。

圧倒的なスケールとリアリティ

この映画は、その圧倒的なスケールで注目を集めました。中国を代表する3人の監督がメガホンを取り、なんと約70,000人もの中国人民解放軍の兵士がエキストラとして参加。極寒の長津湖の戦場を再現した、リアルな戦闘シーンは見る者を圧倒します。中国共産党中央宣伝部、国家電影局による企画・直接指導、そして党・政府中央軍事委員会政治工作部宣伝局などの支援の下、制作されたことも、この映画のスケール感を物語っています。

主要登場人物とキャスト

主人公は、伍千里（ウー・ジン）中隊長と、彼の弟である伍万里（イー・ヤンチェンシー）兵士。兄弟の絆、そして戦場で共に戦う仲間たちとの強い連帯感が、物語の中心となっています。他にも、経験豊富な上官や、個性豊かな兵士たちが登場し、それぞれの葛藤や決意が描かれています。

主な登場人物は以下の通りです。

伍千里（ウー・ジン）：第7中隊中隊長
伍万里（イー・ヤンチェンシー）：第7中隊兵士、伍千里の弟
談子為（ドアン・イーホン）：第3大隊長、伍千里の上官
梅生（チュー・ヤーウェン）：第7中隊政治委員
余従戎（リ・シン）：第7中隊火力小隊長
雷公（フー・ジュン）：第7中隊砲兵小隊長
平河（エルビス・ハン）：第7中隊狙撃兵
宋時輪（チャン・ハンユー）：中国人民志願軍副司令員兼第9兵団司令員・政治委員
毛岸英（ホアン・シュエン）：毛沢東の長男
毛沢東（タン・グオチャン）：中国共産党主席
彭徳懐（チョウ・シャオビン）：中国人民志願軍司令員兼政治委員
朱徳（ワン・ウーフー）：中国共産党中央書記処書記
* 鄧華（リン・ヨンジェン）：中国人民志願軍第一副司令員兼第一副政治委員

そして、アメリカ軍の司令官であるダグラス・マッカーサー将軍なども登場し、両軍の対立構造を鮮やかに描いています。

世界的な反響と上映問題

中国本土では、この映画は空前の大ヒットを記録し、史上最高の興行収入を上げました。しかし、韓国やマレーシアでは、歴史認識の問題から激しい反発を受け、上映中止や検閲による上映禁止となりました。日本でも2022年9月30日に公開され、大きな話題となりました。

見どころ

『1950 鋼の第7中隊』は、壮絶な戦闘シーンだけでなく、兵士たちの友情や家族愛、そして祖国への深い愛を描いた人間ドラマでもあります。極寒の地で繰り広げられる戦いの厳しさ、そしてそこで戦う人々の生き様は、見る者に深い感動を与えます。朝鮮戦争という歴史的出来事を、中国側の視点から描いたこの作品は、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて考えさせる、重要な作品と言えるでしょう。

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