1957年イタリアグランプリ

1957年イタリアグランプリ レース詳細

1957年9月8日、モンツァ・サーキットで開催された1957年イタリアグランプリは、F1世界選手権の第8戦、かつ最終戦でした。このレースは、1955年と1956年に使用されたオーバルコースの併用をやめ、全長5,780メートルのロードコースのみで行われました。これにより、ドライバーたちは特に速度性能を重視し、サーキットの特性を最大限に生かした戦略が求められました。

この年のグランプリでは、ヴァンウォールチームが圧倒的なパフォーマンスを見せ、1位から3位を独占する結果となりました。ドライバーのスチュアート・ルイス＝エヴァンズは、このレースで初めてのポールポジションを獲得し、期待を背負ってスタートしました。レースは非常に接戦となり、スターリング・モスがマセラティとの激しい競り合いを制し、優勝を果たしました。

レース中、マセラティはV型12気筒エンジンを搭載したジャン・ベーラの250Fを使用し、トップ争いに加わるものの、残念ながら中盤でエンジンが故障してリタイアに終わりました。その結果、ファン・マヌエル・ファンジオは2位に甘んじ、マセラティも1950年以来の未勝利を続けることとなりました。一方、フェラーリも未勝利に終わり、1957年は特に厳しい年となりました。

レース後、マセラティは市販GTカーの開発に専念する方針を打ち出し、11月にはレース活動の休止を発表しました。さらに、ファン・マヌエル・ファンジオも翌シーズンにはフル参戦しない予定であることを明らかにしました。

エントリーリスト

レースに参加した車両には、いくつかの交代要員が含まれておりました。特に注目されたのは、ジョルジオ・スカルラッティとハリー・シェルが共同で運転した8号車が5位に入賞したことです。この結果、両者には1ポイントが与えられました。

結果

予選

予選の結果、スチュアート・ルイス＝エヴァンズがポールポジションを獲得し、他の選手たちも順調に予選を通過しました。

決勝

決勝レースでは、ヴァンウォールのドライバーたちがそのままの勢いでトップに立ち続けました。モスが見事な走りでチェッカーフラッグを最初にくぐりましたが、ファンジオも精一杯の力を振り絞り、最後まであきらめることなく2位を獲得しました。

ポイントランキング

この年のイタリアグランプリがF1の最終戦となったことは、その後のシーズンにおける流れに影響を与えることとなります。また、ドライバーズ・チャンピオンシップについても、トップ5のみが配点としてカウントされました。

参照文献

• - 林信次『F1全史 1956-1960』ニューズ出版、1999年。ISBN 4-938495-27-9。

この1957年のイタリアグランプリは、F1の歴史の中でも特に記憶に残る一戦であり、各チームの戦略やエンジンの開発が今後のレースにどのように影響を与えるのか、その後の展開を見守ることになるでしょう。

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